ケルビンという単位は,熱力学の発展に功績のあったウィリアム・トムソン(William Thomson, 1824~1907)が爵位を授けられケルビン卿(Load Kelvin)と称したことに由来します。彼が,絶対温度の概念を提案したことに基づくものです。熱力学第二法則の一つの表現であるトムソンの原理(「一つの熱源からもらった熱をすべて仕事に変えることはできない」)や有名なジュールとの共同研究でジュール・トムソン効果(多孔質壁を通して圧力差を保ちながら気体を膨張させると冷却する)で知られています。その他,熱力学,電磁気学などで多くの研究を残しています。
関連動画: 「気体の体積変化と温度計」(7分47秒)
関連サイト: 「第5回 熱と気体の膨張と浮力」