児童向けの実験科学教室で(「電気で元気!!小さなあばれんぼう」)電気パンのできる仕組みを次のように説明しました。
電気パンは,小麦粉,砂糖,ベーキングパウダー,たまごなどを混ぜてつくります(実験33)。ベーキングパウダーは重曹(炭酸水素ナトリウム)とよばれるものに他のものが少し混ざったものです。重曹を水に溶かしたものはアルカリ性を示します。これは,電気を通すことができます。水の中では重曹がイオンとよばれる電気をもった小さなあばれぼうに分かれるからです。イオンにはプラス(+)の電気をもったものと,マイナス(-)の電気をもったものがあります。ステンレスの板を入れて,電気を流すとイオンは動きます。そうすると,水分子などの周りの小さなあばれんぼうにぶつかります。そうすると,小さなあばれんぼうはイオンから元気をもらい,熱くなるのです。こうして,電気を流すと電気パンができるのです。