教員免許状更新講習「生活の中の熱とエネルギー」ではできるだけ親しみやすいイラストを用いるようにしていました。多くの人は物事を考えたり,記憶したり,理解したりするには頭の中で物事を画像化しているのはないでしょうか。イメージなしに物事を記憶したり,考えたりすることを私にはイメージできません。無理にイメージなしに記憶することをイメージすると,「知っていることと繋がらないことにイライラしている自分」や「記憶すること対して拒絶反応をしている自分」をイメージしてしまいます。そこで,イメージをはっきりさせるためにも,説明に極力イラストを用いたいと思っています。最初は,児童向けのサイエンスショーなどでイラストを使い始めました。プロのイラストレーターはフォトショップなどのソフトを使って書くのでしょうが,私はマイクロソフトオフィスの「図形」機能を主に使います。また,クーピーなどを使って紙に手書きで書いてからスキャナーで読み込んだ図も使っています。写真で説明することもありますが,細かい説明は図の方がわかりやすいことが多いのです。ですから,下手でもよいからイラストを書くようにしていくとよいと思います。幼児はよく絵を書きますが,大人になるとなかなか書かなくなります。でも,学習の上では幼児に帰った気持になることもときには大切ではないでしょうか。特に外国語などを学ぶ場合にはとても重要ではないかと思います。