シェールガスやシェールオイルは頁岩(けつがん)(シェール)の堆積層の隙間にたまったガスや石油です。頁岩というのは,細かい泥が堆積してできた岩石のうち堆積面に沿って本のページ(頁)のように剥離しやすいものをいいます。頁岩は液体や気体を通しにくいことから,ガスの回収には高度の技術が必要です。2000年代から採掘技術が向上したことにより,採掘量が多くなりシェールガス革命といわれるようになりました。米国は,2018年に原油生産が世界一となりました。
一方,メタンハイドレードはメタンを中心に水分子が取り囲むようになっている物質です。これからメタンを分離して天然ガスとして使用できます。日本近海の海底にたくさんあるため燃料として期待されているが,回収技術,コストなどの面で課題が多いため,将来の燃料として使用できるかどうかは今後の課題だと思います。