水力発電(実験67)のエネルギー変換効率は80%と,他の発電方式とくらべて非常に優れています。また, 1 kWhあたりの二酸化炭素排出量は11 g(火力発電で一番排出量の少ないLNGコンバインドサイクルで474 g,一番排出量の多い石炭火力発電で943 g)です。非常に効率が良いのですが,夜間は電力が余っています。その余った電力を利用して,水を高い貯水池にあげて昼間の発電にすることができるのが「揚水発電」です。現在のところ,大量の電力を蓄え唯一の方法です。汲み上げるための電力を30%使いますが,電力の平滑化につながります。