発電所ができたのはいつ頃でしょうか。
世界で発電所はエジソンが1881年ニューヨークにつくった火力発電所です。電灯用で使う電気をつくるためです。直流で送電したために,現在のように高電圧にあげて送電することができませんでした。そのため,発電所から離れた場所では電力が低下し,電灯が暗くなってしまいました。交流で高電圧にしてからの送電は1886年のことです。水力発電は同じくニューヨークで1882年に作られました。
日本で最初の火力発電所は,明治20(1887)年東京電燈が東京下町の南茅場(みなみかやば)町(ちょう)につくったものです。日本で最初の水力発電所は明治21(1888)年宮城県の三居沢発電所です。現在は東北電力の所有ですが,宮城紡績所が自家発電所としてつくったものです。このように,日本は世界でも早い時期に発電所が建設されています。日本は,世界的に電気技術が発展しはじめた時は,すでに明治時代でした。そのため,電気技術の発展に関しては世界の中でそれほどハンディキャップはなかったものと思います。