保温ポットは魔法びんともいわれます。その原型ができたのは,1881年に液化ガスの保存用に作られた,二重壁の間の空気を抜いた瓶が原型です。1891年イギリスのデュワーが液体酸素の保存用に内側に銀メッキをした二重壁ガラス瓶をつくりました。これは,現在でも研究に使われるデュワー瓶です。日本で魔法びんが輸入されたのは1909年です。1911年には国産の魔法びんが生産されました。これらは,ガラス製のものでした。現在は,ステンレス製の真空断熱魔法びんが主流になっています。これは, 1987年に日本酸素によって開発されたものです。最近,予熱調理にスープマグが使われています)。材料と熱湯を入れて,弁当と一緒に持って行くと,昼時にはちょうどよく調理されているというものです(実験76)。このスープマグもステンレス製の魔法びんと同じ構造のものです。