インスタントラーメンを発明したのは,日清食品の創業者安藤(あんどう)百福(ももふく)(1910~2007)です。台湾生まれの安藤百福は自宅の裏庭に建てた小屋の中でインスタントラーメンの研究を始め1年後の昭和33年(1958年)にチキンラーメンを発売します。カップヌードルを発明したのも日清食品でした。カップヌードル発明のきっかけは,アメリカでインスタントラーメンを販売しようとしましたが,アメリカには丼がなかったことです。このように,何か足りないということは,新しいものを創りだす上でとても大切なことだと思います。マイナスのことをプラスに変えるという意味と,創造するためにマイナスのことをプラスして考えるという意味をかけて「マイナス+視考」と個人的には言っています。
平成22年安藤百福の生誕100周年を記念してチキンラーメンを発売当時の35円で期間限定販売されました。安藤百福さんは名前が百に福ですので,百歳まで生きるか(生きてほしい)と思っていましたが,残念ながら平成19年(2007年)に97歳で亡くなりました。でも,亡くなる二日前にはゴルフをやり,前日には社員に訓辞したといいますから,最後まで元気だったようです。