2011.(H23)07.20の番組について
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid1032.html より部分転載
青山繁晴:「で、それで次に、この、さっき申しました、国際ガス・ハイドレート学会の話なんですが、実はこの学会ではちょっと1つショックなことがありました。というのはですね、えー、中西さん、福岡からも間近い日本海の、竹島のあたりなんですが」
中西一清:「はい、はいはい」
青山繁晴: 「この竹島のあたり、前にもお話ししたかと思いますが、実はメタンハイドレートの世界的な宝庫で」
..........省略..........
青山繁晴:「韓国の学者、研究者が、もう大量に、今回の学会で発表してまして、えー、日本が、竹島周辺のメタンハイドレートを、おめおめと見逃してる間に、韓国がどれほど官民あげて」
中西一清: 「あらー」
青山繁晴:「この竹島周辺のメタンハイドレートを我が物とするために、すでに研究を進めているかっていうのが、今回の学会に来て、手に取るようによく分かったわけですよ」
..........省略..........
青山繁晴:「本当はこれは、あの、韓国の本来の戦略で、両方併記で行きながら、やがて東海を載せていくっていう国際社会でやってるんですけれども。えー、この名称の ことにとどまらず、実際にこの竹島と、それから、竹島からむしろ福岡にかけたあたりの日本海に、えー、どれぐらいのメタンハイドレートが存在してるかって ことも、相当正確につかんでいますし、もう実用化に向けて」
中西一清:「ああー」
青山繁晴:「えー、それも2014年、そのあたりの実用化、ということはあと2年…」
中西一清:「2014年!」
青山繁晴:「ええ、3年しかないわけですけれども、それに向けて実用化図ってるってことが、もうありありと読み取れます。それからさらに、それは、韓国国内の学者、 研究者だけではなくて、たとえば今日発表あった中には、アメリカのコロラド州立大学、で、研究してる韓国の学者も、堂々と、もう日本海ていう名前を捨て て、東海でこんなに、韓国はメタンハイドレートを、実用化しようとしてるって研究を、発表してるぐらいなんですね。それに対して…」
・疑問1:青山氏が2011/07/20の番組で説明する「この竹島のあたり、前にもお話ししたかと思いますが、実はメタンハイドレートの世界的な宝庫で」
というのはどのデータに基づいて主張しているのか?(韓国側データに竹島周辺を探索したデータがあるのか?)
そもそも2011/07のスコットランドでの学会の時点で韓国側は竹島周辺のデータを発表していない。しかし青山氏はこの学会の韓国の発表を根拠に竹島周辺がメタンハイドレードの宝庫であると主張している。 これはデマではないのか?
・疑問2:青山氏が主張する、韓国がメタンハイドレードを2014年までには実用化するという話に、「竹島が入っているのかどうか?」また、それらはどの資料に記載があるのか?
・疑問3:青山氏が述べる、USDOEが韓国の採掘を支援しているというが、それはどの範囲なのか。「竹島南方の海域」が入っているのかどうか?また、それらはどの資料に記載があるのか?
青山氏の説明の画像
2011/07/20放送の番組内容?
*図中:Dok Islandの位置が鬱量島の真東に、実際よりも近くに記載されており、おかしい。
竹島は鬱陵島の東南東90KM)
この鉱区区分の図はどこからの引用だかわからず。
この青山氏の解説に出てくる図は、2010.03に韓国側から発表されたデータで、元図は以下のもの。
http://petro.hhu.ac.kr/.fr.19796.0.project/project/2012/8/8-2.pdf(PDF P18)
*データにあるにあるUBGH2.2.1 2.2.2 UBGH2-6 UBGH 2-7 UBGH2-6 UBGH 2-10 UBGH2-11
の点は竹島南側ではなく、鬱陵島南側です。
Google earth上で地点をPlotしてみました。http://t.co/kjM2z0y1
図中、竹島の南側(図中:Dokdo)は確かに少し線が引かれていますが、そこに鉱区の存在は
確認されていないようです。竹島南側は空白(未調査?)扱いになっているのではないかと思われます。
これに、日韓漁業水域の図を同時にGoogle earth上でプロットさせて見てみましたが、http://t.co/kjM2z0y1
いずれの鉱区も、暫定水域の韓国側であり、竹島を日韓中間とした線の韓国側になっていると考えられ、
恐らく日本に配慮して意図的に竹島南側を調査していない。(もしくは竹島南側はデータを公表していないという可能性もあるが)
つまり、青山氏がこれら2011年の会議で発表された鬱陵島の南側の図を根拠に、
昨年7月の番組で「この竹島のあたり、前にもお話ししたかと思いますが、実はメタンハイドレートの世界的な宝庫で」
という主張はこの2011年7月の時点では根拠がありません。なぜなら韓国側が竹島のあたりのハイドレードを調査している形跡がないからです。
ただし、他のデータに竹島南側に鉱区があることを確認したデータがあるのであれば話は別ですが。
メタンハイドレード 資源開発研究コンソーシアムのデータ(2009年)ですと、
日本周辺海域におけるメタンハイドレート起源BSR分布図 2009.07.31
http://www.mh21japan.gr.jp/pdf/BSR_2009.pdf 隠岐西側の海域にはデータ上、BSR(濃集帯を示唆する特徴がない)
http://www.mh21japan.gr.jp/pdf/BSR_2009.pdf
・http://petro.hhu.ac.kr/.fr.19796.0.project/project/2012/8/8-2.pdf
レポートのPDF P29に
독도부근 GH 부존량은 6억 t 로 추정 ( 이는 국내에서 30년간 사용 할 수 있는 양)
이렇게 독도 인근해에 GH가 있다고 추정되는 결과 일본의 독도 영유권 주장은 단순한 영토 분쟁을 넘어 보이지않는 미래에너지 전쟁이다.
?独島(ドクト)付近GH既存量は6億 tで推定(これは国内で30年間使用できているように)?このように独島(ドクト)イン近海にGHがあると推定される結果日本の独島(ドクト)領有権主張は単純な領土紛争を以上に見えない未来エネルギー戦争だ。
このレポートのPDF P31に
조원들의 의견 종합
-이번 동해가스전의 Project 설계보고서 최종발표를 통해 세계 95번 째 산유국에 우리나라가 당당히 들어선 것을 통해 자부심을 느꼈으며, 독도를 놓고 일어나는 영토분쟁의 원인에 있어서 가스하이드레이트가 있다는 것도 알게되었다. 그로 인해서 독도 인근 해에 있는 가스하이드레이트 등 해양자원 확보에 주력해야 한다.
組員の意見総合
今回の東海ガス前のProject設計報告書最終発表を通じて世界95番目産油国に我が国が堂々と入ったのを通じて自負心を感じたし、独島(ドクト)を置いて起きる領土紛争の原因においてガスハイドレートがあるとのことも知るようになった。 彼によって独島(ドクト)近隣年にあるガスハイドレートなど海洋資源確保に主に力を注がなければならない。
とはあるものの、まだ竹島近隣の調査は行われていない。(データを取っている形跡がない)
2011/07/17-21 7th International Conference on Gas Hydrates (Edinburgh, Scotland.)
Sponsors:Shell, Hydrafact, ConocoPhillips, ExxonMobil, Cameron.
2011.05 Full ICGH7 conference Proceedings
http://www.pet.hw.ac.uk/icgh7/
Serch; south korea
・EVIDENCE OF GAS HYDRATE FROM UBGH2 LOG DATA IN THE ULLEUNG BASIN, EAST SEA
Gil Young Kim1 , Dong Geun Yoo1, Byong Jae Ryu1, Timothy Collett2, Michael Riedel3, Joon Young Kwak4, the UBGH2 Scientists
Korea Institute of Geoscience and Mineral Resources, Daejeon, South Korea1
US Geological Survey, Denver, CO, USA2 ,
Geological Survey of Canada, Sidney, BC,Canada3 Gas Hydrate Research and Development Organization4
・GAS GEOCHEMISTRY FOR GAS HYDRATE IN THE ULLEUNG BASIN, EAST SEA
・SEISMIC CHIMNEYS ASSOCIATED WITH GAS HYDRATE IN THE ULLEUNG BASIN, EAST SEA
GH(Gas Hydrate) 2次ボーリング関連機関専門家会議(2010年3月)
http://petro.hhu.ac.kr/.fr.19796.0.project/project/2012/8/8-2.pdf
UDDOE
2nd Ulleung Basin Gas Hydrate Expedition (UBGH2): Findings and Implications
(2011.05. MH News PDF P6 http://www.netl.doe.gov/technologies/oil-gas/publications/Hydrates/Newsletter/MHNews_2011_05.pdf)
PARTICIPATING UBGH2 ORGANIZATIONS
• Korea Gas Hydrate R&D Organization (GHDO)
• Korea National Oil Cooperation (KNOC)
• Korea Institute of Geoscience & Mineral Resources (KIGAM)
• Korea Gas Cooperation (KOGAS)
• Korea Ocean Research & Development Institute (KORDI)
• Hanyang University (HYU)
• Korea Advanced Institute of Science & Technology (KAIST)
• U.S. Geological Survey (USGS)
• Geological Survey of Canada (GSC)
• Oregon State University (OSU)
• Fugro
• Geotek Ltd.
• Schlumberger
• Science Technology Network
(STN)
Evaluation of the Gas Production Potential of Marine HydrateDeposits in the Ulleung Basin of the Korean East Sea
http://www.osti.gov/bridge/purl.cover.jsp?purl=/925613-iECoLq/925613.pdf
http://www.osti.gov/bridge/servlets/purl/925613-iECoLq/925613.pdf
・メタンハイドレード 資源開発研究コンソーシアム
日本周辺海域におけるメタンハイドレート起源BSR分布図 2009.07.31
http://www.mh21japan.gr.jp/pdf/BSR_2009.pdf 隠岐西側の海域にはデータ上、BSR(濃集帯を示唆する特徴がない)
2012/06/11 【資源探査】独研「日本海側メタンプルーム音響調査」速報[桜H24/6/11]
http://www.youtube.com/watch?v=A1Kniqksa74&feature=plcp
上述の青山氏の番組、つまり韓国側発表データ・論文を根拠にした説明からは竹島周辺にメタンハイドレードの存在の可能性はデータ上からは確認されていませんでした。しかしながら、2012/12二以下のような発表がありました。
メタンハイドレート確認 http://www.j-gasenergy.co.jp/professional/kyougou/201212/index8.php
-明治大学など日本近海の表層から採取- 明治大学、北見工業大学などのメタンハイドレート研究グループは10月29日、日本海とオホーツク海の排他的経済水域内で、海底の表層堆積物中から塊状 メタンハイドレートの回収に成功したと発表しました。3海域の海底で、表層メタンハイドレートの集積を示唆する兆候を確認しました。研究グループは、日本 近海に賦存する表層メタンハイドレートの分布状況など、さらに詳細なデータの収集を図ります。
メタンハイドレートは、深海底の「低温・高圧」の条件下で水分子のカゴ構造にメタン分子が閉じ込められた状態で存在します。経済産業省が来年1月から愛 知県・渥美半島沖合で海洋産出を行うのは、海底から深さ約300m掘削して回収する深層型。表層型は海底の堆積物中に球状や板状の塊で存在します。
今回、松本良明治大学特任教授らが調査したのは、(1)網走沖40km、(2)山形・秋田沖の日本海東縁、(3)島根県・隠岐周辺の日本海南西縁の3カ 所。昨年7月末に網走沖、同年10月に日本海東縁で、水深800~1000mの海底の堆積物を2~3m掘削し、表層メタンハイドレートを回収しました。
隠岐周辺でも、音波探査などの調査を行い、ガスの移動通路と考えられる「ガスチムニー」、その周辺部にある小丘(マウンド)、メタンガス気泡が海底から立ち上がる「メタンプルーム」など、網走沖、日本海東縁と同様の兆候を確認しました。
研究グループは、「日本海とオホーツク海の広い海域に表層メタンハイドレートが存在することが明らかになりました。今回の発見は、同様の地質条件をもつ海底にも分布する可能性があることを示唆する」としています。
今回の調査では埋蔵量まで特定できないが、表層型は低コストで採取できる可能性があり、確実な賦存量が確認できれば、深層型よりも回収はしやすい。
松本特任教授は、「資源量は未知で、資源化の可否を言うのは早計だが、資源開発の対象となるのか、評価するための一歩を踏み出した」と語りました。
これまで太平洋側でメタンハイドレートの海洋産出が計画される一方、日本海側は上越沖など一部海域での学術的調査にとどまり、開発に向けた本格的な調査・産出試験は実施されていませんでした。今回の調査結果は、日本海側資源の調査・開発を後押しするものとなりそうです。
【研究・知財戦略機構】ガスハイドレート研究所主導の研究コンソーシアムが、日本海とオホーツク海の広い海域に複数の表層ガスハイドレートを発見
http://www.meiji.ac.jp/osri/topics/2012/6t5h7p00000dxjls.html
2012年11月、表層ガスハイドレート研究コンソーシアム 松本良 明治大学特任教授・北見工大特任教授 東大名誉教授 発表の「日本海の表層型ガスハイドレート」
によりますと、
「今回新たに表層型 ガスハイドレートが 回収確認もしくは存 在を示す強い兆候 が確認された海域」
として、隠岐付近が新たに追加されました。
2012 「海鷹丸」「忍路丸*」ほか査で隠岐周辺、東縁、オホーツク海の調査を行ったと自民党配布思慮にはあります。
松本教授の論文・研究データそのものについて、実際に読んでみる必要はあるでしょう。
ただし、表層形ガスハイドレードが発見されたのではなく、存在を示す強い兆候が確認されただけですので、
今後の実際の発見報告が待たれるところです。