第104回 久野光朗先生ご遺稿

「会計と財務の英和辞典」が刊行

母校・小樽商大の名誉教授、故久野光朗先生の遺稿「会計と財務の英和辞典」が、ゼミの教え子たちによって編纂作業が受け継がれ、2022年3月11日、同文舘出版より刊行となりました。当日の日本経済新聞一面に書籍広告が掲載され、Amazonでも取り扱いが開始されています。

先生が亡くなられたのが2018年2月。その年の夏、札幌で開催された「久野先生を偲ぶ会」の席上、函館大学の片山先生より、久野先生が退官後のライフワークとして事典編纂を12年にわたり一人で進められていたこと、そしてゼミ生有志が久野先生の遺志を継いで編纂作業を進められる決意を語られていました。

それから4年の歳月を経て、今回の刊行に至りました。ご尽力いただいたゼミ諸先輩方に対して、ここに感謝と敬意を表します。最近はコロナ禍やウクライナ情勢など、重く暗いニュースが続いています。その中で、今回の知らせは、暗雲の中に燦然と輝く一筋の光明として、小樽の教え子たちに届いたものと思います。


著者について

久野 光朗 (くの みつろう)

1931年9月東京に生まれる。1955年3月一橋大学商学部を卒業、1957年3月一橋大学大学院商学研究科修士課程修了、同年4月小樽商科大学商学部講師、1970年2月小樽商科大学商学部教授(1995年3月に定年退官し、同年4月に同大学名誉教授)。1955年4月北海道情報大学経営情報学部教授(2005年3月に退職)、2018年2月26日逝去。


「会計人や会計関連業務に従事する専門職業人のための英和辞典。簿記・原価計算・財務会計・管理会計・監査・税務会計などの専門分野を中心にしつつ、情報、経済、法律、社会、哲学など、他分野の基礎概念なども掲載。