第04回 古き良き伝統の担い手は女性か

(商大応援団)

昭和50年卒 福田 和弘

商大100周年の今年、復活した応援団の団長に初めて女性がなった。マスコミは珍しさもあって取材合戦の様相である。先般、北海道テレビ放送制作のDVDを目にする機会があり、拝見したところである。

商大応援団を復活させる会の中川会長が、第97代商大応援団団長の牧香緒里さんを称して「小樽商大のジャンヌダルク」と呼んだが、まさにその通りと思う。

私の出身校・宮城県仙台第二高等学校(仙台二高)も昨年創立110 周年を迎え、やはり応援団長は女子生徒であり、今年の団長も女子生徒である。近年、男子の女子化とか女子の男子化とかが話題にされるが、まさにその風潮を小樽商大も仙台二高も示している。

未曽有の東日本大震災から約70日が経とうとしているが、この大震災は価値観まで変えると言われている。デジタルからアナログへではないが、昭和の商品も巷では売れ筋商品の一つになってきている。

急激な科学技術の進歩が、「人間を怠惰にし、虫食み始めている。」。神代の昔から男は好戦的で女は平和的だと言われているが、このまま 現代がデジタルモ-ドで突っ走ると奈落の底へ落ちていくような気がする。ここは平和的な女性がアナログモ-ドでゆっくり落ち着いて時代を担ってゆくのがいいのかもしれない。

「急がば回れ」のことわざではないが、急ぎ過ぎて地球の寿命を縮めては元も子もない話である。大震災の復興には相当の年月がかかるのは必定だが、急がずじっくりと安全平和を第一に考えて取り組むべきであろう。その先に新しい日本の道筋が見えてくる筈である。

そのリ-ダ-は勤勉・平和主義者の女性が適任なのであろう。

<ついに本物の「フレフレ少女」が商大に誕生>

女子高校生の応援団長といえば・・・・・新垣結衣の主演映画の「フレフレ少女」。

この映画は、小樽商大OBの脚本家・橋本裕志さんが、商大応援団をモデルに脚本を執筆されたそうです。

この映画が公開されたのが2008年ですから、3年の月日を経て、ついに商大初の女性応援団長・牧香緒里さん本物の「フレフレ少女」が誕生です。

この映画はDVDのほか、橋本裕志さんの著作で集英社文庫からも出版されています。