令和3年度 エバーグリーン講座

生巣俊之さん

(平成年卒 日本水産仙台支社)

コロナ禍のもと母校・小樽商科大学では、今年もエバーグリーン講座が開講。仙台緑丘会からは生巣俊之さん(平成元卒、日本水産仙台支社)がさる2021年11月17日に母校の教壇に立たれ、「日本における水産業の現状」をテーマに講義を担当されました。

現在、小樽商科大学では、対面授業とオンライン授業を併用する体制になっています。今回の講義では、冒頭で日本の水産業が抱える課題を掲げられ、「漁業と水産業の違い」「水産業の歴史」「魚種別の漁獲高の現状」「国際的な養殖の拡大」「資源管理の重要性」などが、豊富なデータ資料を用いて丁寧に解説されました。

とくに持続可能な社会づくりに向けてSDGsの取り組みが世界的な潮流となる中、水産業においても地球温暖化による海水温の上昇が水産資源に多大な影響を与えていることに触れられ、 「社会課題の解決こそが会社の使命。世の中の課題がどこにあるのか考えてほしい」と商大生に呼びけました。

受講した学生の関心も高く、リモートを通じて「養殖業と食の安全性」などについて積極的に質問が寄せられました。母校から水産業へ進む卒業生限られております。それだけに水産業で活躍するプロフェッショナルの卒業生よる質の高い講義はたいへん貴重な機会となり、エバーグリーン講座の多様性にも貢献したと考えております。

講義を終えた生巣さんは「11月17日、エバーグリーン講師として母校教壇に立たせて頂きました。30年ぶりに大学へ赴きましたが、寮があったり、ラクロス部が練習していたり、雀荘国士無双がまだあったりと、時間が進んでいるのか進んでいないのか、不思議な感じでした。講義は大津先生の温かいフォローで無事に任務を終えました。仙台緑丘会の皆様へは、ただただ感謝の念で一杯です」と感想をいただきました。生巣さん、たいへんお疲れさまでした。