第23回 仙台二高・仙台一高

商大・北大、2つの定期戦

昭和50年卒 福田 和弘

仙台二高ゲタの会(22回卒)の還暦祝いまであと半年足らずとなり、定期戦のことを色々考えてみることにした。

定期戦、100年以上続くと言えば、やはりメジャ-なのは花の都・東京での早慶戦である。早稲田大学と慶応義塾大学の硬式野球の定期戦がなんといっても全国的に有名であるが、残念ながら私は小樽商科大学出なので、このくだりはゲタ同期で稲門会宮城の幹事長である鈴木誠一君(鈴屋金物社長)に委ねよう。

そしてここ杜の都の定期戦、愛すべき仙台二高・仙台一高の硬式野球の定期戦である。これは我らゲタ面々にとっては、語らずともそれぞれの青春の一ペ-ジを飾るものである。

聞いて下さい皆さん。私にはもう一つの定期戦が有るのだ。北の都の定期戦である。小樽、札幌を舞台とした私のもう一つの母校である小樽商科大学と北海道大学の硬式野球の定期戦である。

今年創立100周年を迎えた小樽商大は北大を逆転で下して勝利し、周年行事に花を添えた。そういえばわが仙台二高も今年は逆転で仙台一高を下し、昨年の悔しい思いを晴らした。昨年の女性初の応援団長のももちゃんの感涙は心に響く思いがあった。女性団長と言えば我が小樽商大も100年にして初めての女性団長誕生がネットで話題になった。

このように今年の私の二つの母校はなぜか共通するものがあり、ますます二つの母校に愛着が湧いて来ている。この一年を振り返って、つくづく同窓会と言うものが身近で大切なものだと判り始めてきた、いわば自分の人生の中での「原点」と言えるものである。物心がついて来て受験戦争を経験し、仙台二高、小樽商大を経て人生を送り、今こうやって還暦を迎え、子供が結婚し、自立して生活しているのを垣間見るようになると妙に「原点」が恋しくなるものだ。

最近、私はこの二つの母校の同窓会活動に積極的に関わる様にしている、まさに原点回帰である。よく人は何かに迷った時に原点を見つめろと言うが、自分を取り戻し、リフレッシュする意味でも原点は大事だ。暦とは言葉の通り、一回りして元に戻ることを意味している。

どうだろうゲタの皆さんも来年のことを言うと鬼が笑うと言うが、還暦を期してKスタ宮城で二高・一高定期戦を応援して、護国神社で身を清め、秋保温泉で盛り上がろうでありませんか。そしてみんなで「原点回帰」をして新た気分で人生を謳歌しようではありませんか。宜しく。

宮城県仙台第二高等学校ゲタの会(22回卒同期会)への寄稿文より