第95回 49回目の緑丘戦没者慰霊祭

今年も仙台緑丘会が参列

我々の心は常に、異国の地で命を奪われた同窓とともに


終戦記念日の平成29年8月15日(火)、母校・小樽商科大学では、今年も緑丘戦没者慰霊祭が正午から大学構内で行われ、仙台緑丘会が参列いたしました。昨日までは小雨模様の天気が続いていましたが、この日は朝から夏の青空が広がり、石狩湾や増毛の山並みが綺麗に望むことができました。

白樺林に建つ緑丘戦没者記念搭は、母校の松尾教授の呼びかけにより、昭和44年に建立され、347名の学生・教員の御霊が眠っております。今年、その小路には素晴らしい花壇が整備され、参列者を迎えてくれました。この花壇は商大卒業生のご篤志により整備され、維持管理がなされているとのことです。

この慰霊祭は、記念塔が建立された昭和44年から始まり、以後、一度も途絶えることなく続けられ、今年で49回目になります。全国の大学において、このように長きにわたり戦没者慰霊祭が行われている例はないとのことです。NHK札幌放送局、北海道新聞、小樽ジャーナルのマスコミ各社も毎年取材に駆けつけてくれています。

正午、サイレンが小樽の町に響きわたり、大学関係者、遺族、緑丘会員、学生の参列者90名が戦没者の御霊に黙祷をささげました。

和田学長と庄司緑丘会小樽支部長が挨拶に立たれ、和田学長は「我々の心は常に、異国の地で命を奪われた同窓とともにある。ここ緑丘を吹き抜ける風が彼らの声を運び、その声に耳を澄ませ、小樽商科大学は改めて、未来の平和が社会を築き、社会を支える若者に研鑽の機会を与え、世に送り続けることを誓う」と述べられました。

その後、参列者による献花、そして校歌斉唱を行い、平和への誓いをあらたにして、今年の慰霊祭は終了となりました。また、式終了後には、今年も有志が現役学生を交えて食事会(直会)を開催しました。