第28回 訃報 杵渕雄一先輩(昭16卒)

ご逝去されました

【宮城支部 追悼文】

宮城支部最高齢の杵渕雄一大先輩(昭和16年・小樽高商卒)が、さる8月6日(月)に96歳の天寿を全うされ永眠されました。宮城支部一同、心より哀悼の意を表する次第でございます。

杵渕先輩は大正5年北海道生まれであり、旧制網走中学から国鉄に進み、国鉄給費生として小樽高等商業学校で学ばれました。

その後、国鉄東北支社の要職を歴任されるとともに、宮城支部随一の健筆家そして同窓の作家伊藤整の研究家としても知られ、これまでに『老いの姿見』『伊藤整に関する十八章』『夕映えのバラード』の著作を刊行されました。

緑丘会へご参加いただくと伊藤整作品への鋭くかつ愛のこもった書評をご披露して頂いた記憶が甦ります。母校・小樽高等商業学校と緑丘会を心より愛された杵渕先輩のご冥福をお祈り申し上げます。

★杵渕先輩のご経歴は、著書『夕映えのバラード』(平成2年 緑丘社)の巻末・著者略歴より転載させていただきました。