第44回 商大韓国留学生Jung Jun parkさん

津波被災地を視察

平成25年9月7日(土)、母校・小樽商大1年生で韓国留学生のJung Jun parkさん(24歳)が、夏休みの東北旅行の道中、わが宮城支部事務局を訪問したいとの連絡をいただきました。

Jung Jun parkさんは、今春4月の尾形副支部長の商大講義「震災と復興」(環境科学b)を受講され、今回の宮城訪問については「春の講義を聞いて以来、ぜひ宮城の被災地に行きたいと思っていました。ですから今回、ぜひ宮城支部の皆さんにお会いしたかったのです」と語ってくれました。

宮城支部はさっそく仙台市内で大歓迎会(国際交流会)を開催。

現在、輝光寮に住まわれているJung Jun parkさん、小樽での寮生活、ワンゲル部での活動、日本の食文化のお話などで宮城支部メンバーとの交流を楽しみました。

翌日9月8日(日)には、尾形副支部長の案内で、仙台市沿岸部の津波被災地を訪問。

生憎の雨模様でしたが、津波で甚大な被害を受けた仙台市沿岸部の蒲生地区、荒浜地区、名取市閖上(ゆりあげ)、仙台空港周辺、そして長町の仮設住宅を視察しました。

「東日本大震災が起きたとき、私はまだ韓国にいました。津波を映像をインターネットで見て驚きました。でも震災の現場を実際に見た韓国人は多くないと思います。ですから私は、小樽に来て以来ずっと、被災地を自分の目で見てみたいと思ってました」とのこと。

仙台市若林区の荒浜地区で、静かな太平洋を眺めるJung Jun parkさん。

ここは、遠く石巻・牡鹿半島から福島相馬沖まで見渡せる広い海岸線。かつては仙台市民の海水浴場として賑わっていました。

震災当時、広大な海原から繰り返し大津波が仙台平野を襲来してくることを伝えたTVニュース映像は、まさにこの地での出来事でした。

Jung Jun parkさんは、今回の視察で海岸沿いに延々に続く震災の深い爪跡を目のあたりにされました。

「津波で荒れ果てた住宅地や農地を見て言葉になりません。岩手から宮城、福島、茨城と本当に広い範囲で津波被害を受けたことに改めて驚きました。実際に被災現場を見ていろいろ感じました、宮城に来て本当に良かったです。」と語っていただきました。

宮城県は震災復興の真っ只中。Jung Jun parkさん、ぜひ復興した宮城の姿をまた見にきてください。