第27回 訃報 似内明治先輩(昭22卒)

ご逝去されました

【宮城支部 追悼文】

母校・小樽商大と緑丘会宮城支部をこよなく愛された似内明治先輩(昭和22年卒)は、今春より病気療養中でございましたが、さる7月7日にご逝去されました。享年87歳でございます。宮城支部一同、衷心よりお悔やみを申し上げます。

似内先輩は、旭川のご出身であり、昭和22年に小樽高等商業学校を卒業されました。在学中は戦時のさなかであり、学業に打ち込むことも許されず、勤労奉仕活動に明け暮れ、実質1年の学園生活だけで卒業を余儀なくされました。(詳しくは「小樽地獄坂」をご覧ください)

その後、苦学の末、東北帝国大学を経て、東北電力へ入社され、小樽高等商業学校で培った英語力を武器に戦後のGHQとの通訳交渉などを担当され、産業復興に大いに貢献されました。

似内先輩は、母校・小樽商大を心から愛され、永年にわたり緑丘会宮城支部の諸活動を支えられ、今年の新年会にもお元気な姿を見せていただいていたところでございます。

通夜の席上、喪主様のご挨拶の中で、似内先輩がご自身の人生で常に小樽商大を「別格に大切なもの」として位置づけられていたことをお聞きし、たいへん深い感動を覚えました。

似内先輩のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、私どもは、先輩が心に抱かれていた母校への強い愛校心と誇りを確かに受け継ぎ、小樽商大の発展のために力を尽くしてまいりますことを、ここにお約束申し上げます。

似内先輩、本当にありがとうございました。