第92回 第103回商大・北大

総合定期戦対面式 御礼と報告

小樽商科大学応援団後援会事務局より、さる平成27年7月2日(日)に開催された商大・北大総合定期戦対面式について御礼と報告をいただきましたのでご紹介いたします。写真も後援会の提供でございます。

謹啓 本州とは異なり7月にして漸く初夏を迎える気候となりました。皆様に於かれましては、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

昨日、第百三回総合定期戦対面式が行われました。此れも偏に皆様のご支援の賜物でございます。衷心より御礼申し上げます。

7時過ぎの商大合宿所は未だ半分まどろみの中。しかし10分もすると全ての団員が食事、身支度を整えました。8時過ぎから助っ人の学生が陸続と到着。昨年までは着付け後に応援歌や進軍歌等の練習をして居ましたが、今年は事前に済ませて居た為、今年は少数の学生に教えるに留まりました。

9時20分、校歌「金鱗踊る」を斉唱の後、第百三代商大応援団を先頭にした隊列60名程が商大校門を出立しました。商大の陣容は、団長佐藤七海、副団長兼団旗長天野謙作、参謀野並義章、鼓手長谷内直史、新参が岡田ひより、谷越大輔、山賀大、山口寧々の8名。

更に団の学内OB、現役団員とマネージャーからはマネージャーの森結菜、藤森千南、宮地知佳、学内OBの森弘樹、白倉昴光、中野史崇、小野寺真哉、佐藤友哉、平田万尋、清友一希、草野綾香、武石彩果が現役のサポートに回りました。

沿道には今年も市民の皆様の笑顔がありました。今年も最高の出来栄えをお見せしなくては。団員達の胸にはそういう思いがあったことでしょう。

9時50分、学生、OB、市民が見守る中、小樽駅前にて団長、副団長、参謀による三役揃い踏みの下駄上げが行われました。白装束の参謀野並義章を先頭に、団長佐藤七海、副団長兼団旗長天野謙作の三名が下駄上げを行いました。特に団長下駄は、片足20キロはあろうかという巨大なもの。豪快な足捌きは皆様の喝采を浴びました。

10時10分、参謀を残し本隊は駅前を出発。都通りに入り団長と副団長による下駄上げを行ったのが10時23分。10時39分には式典会場であるサンモール一番街に到着し、北大の隊列を待ちました。

11時、商大参謀野並義章の開式宣言で対面式が始まりました。

最初は北大校歌「永遠の幸」続いて商大校歌「金鱗踊る」の斉唱。参謀野並による参謀エールが行われました。通称「馬鹿扇」という巨大な扇子での舞は勇壮なものであり、対峙する北大に突きつける刃の如き観がありました。

続いて、3年前に約25年振りに復活した花束交換の儀が執り行われました。商大の団長佐藤七海は身じろぎもせず、やや暫く立って逆手で花束を掴み取り天高く放り投げました。対して北大西尾和真団長は、差し出された花束を即座に投げ捨てました。

今年は、先に泥棒の拍手と南蛮踊りを行いました。二つとも三年前に復活した演舞で、前者は20数年振り。後者は32年振り。南蛮踊りの口上を切るのは新参谷越大輔、舞うは新参岡田ひより。舞は日本の雅を感じさせるもの、其れがポルトガルから伝わったということと相俟って不可思議な世界が会場に広がるのでした。

演舞披露は、商大が胡蝶の舞、北大が風流舞。野並を先頭に、左後ろに新参山賀大、右後ろに山口寧々。両手の扇子は正しく蝶の羽。其の舞による三三七拍子で商大への声援は最高潮に達しました。

北大の挑戦状に続き商大は応戦状、商大第百三代団長佐藤七海は、焦らし戦法を採り入れた読み上げを行いました。最後は両校の寮歌交換、北大「都ぞ弥生」の後、商大「若人逍遥の歌」の斉唱。商大副団長天野謙作の口上の後、学生、OB、市民が肩を組み逍遥歌を唄いました。団旗長を兼務した天野が中央に進み、フレフレ北大、フレフレ商大の団旗エールを行いました。13時05分、式典は終了致しました。

式典後、会場中央でストームを行いました。残念歌斉唱の後、学生、OBが肩を組み、木端微塵に打ち破り 勝利の栄冠我にあり 残念か残念か 残念なら又来んせ のストームとなりました。

定期戦の基盤は両校の友情です。友情とは、お互いがお互いを尊敬し合うことです。相手を尊敬し敬意を以って接する。此の事が守られなければ、総合定期戦も対面式も早晩消滅してしまうことでしょう。

対面式大打ち上げ会は商大98名、北大26名の総勢124名。両校のOBが共に壇上に上がり、エールを切り、肩を組み、長きに渡る友情について語りました。此れ等の交流は、両校に定期戦があったればこそであり、且つ100年を超えて継続してきたことのお蔭に他なりません。

今こそ定期戦の重みについて真剣に考えるべき時ではないでしょうか。皆様に於かれましては今後ともご指導を賜りたく、宜しくお願い申し上げます。

謹白