第14回 若人逍遥の歌、気仙沼の夜空に

(気仙沼を訪ねる会)

    • 「被災地を訪問することも、復興支援だよ。おいでよ気仙沼に!」被災地・気仙沼で水産加工業を営む社長さんから頂いた言葉をきっかけに、宮城支部は「気仙沼を訪ねる会」を企画し、気仙沼で頑張っている商大卒業生を応援に出かけることにしました。
    • 平成24年3月24日(土)の午前11時30分に仙台駅前に集合。今回は、支部メンバー5名のほかに、緑丘会・桶谷事務局長、八尾稔啓さん、遠藤聡史さん、池戸いつ子さんに参加いただきました。
    • 途中、大津波で壊滅した南三陸町・防災対策庁舎跡を訪問し、震災で犠牲になられた方の冥福を心からお祈りしました。ガレキは撤去されたものの、津波の痛ましい惨状は今なお残り、私達は あまりの光景に言葉を失いました。
    • 気仙沼市では、地震・大津波・火災で町全体が消失した鹿折地区を訪問しました。大型漁船が港から数百メートルも内陸部へ打ち上げられ、倒壊家屋も未だに残る大きな傷跡に接しました。
    • 漁港岸壁は、大地震によって1メートル近くも地盤沈下し、海水があふれていました。震災から1年が経過しましたが、被災地の現場では本格的な復興はまだまだこれからです。
    • 夕方からは、復興屋台村で、気仙沼復興に頑張っている商大卒業生の日出英美さん(昭和52年卒)、八木下美輪子さん(平成20年卒)も合流。お二人を囲んでの懇親会となりました。
    • 復興屋台村には15件ほどの飲食店があり、復興を願う多数の方々が集っていました。復興屋台村から、日出さんが経営する「北かつ・まぐろ屋」に会場を移動して、総勢11名の大懇親会がスタートしました。このお店も1メートルほど津波に浸水しましたが、日出さんの懸命な復旧作業で、震災後2か月で営業を再会したそうです。新鮮なマグロ料理を味わいました。全国各地の緑丘会員が、ここ気仙沼に集い、復興を祈念して夜遅くまで盃を酌み交わしました。最後は、参加者全員で「若人逍遥の歌」「校歌」を力強く被災地・気仙沼の夜に響かせました。そして「フレフレ気仙沼」のエールを、日出さんと八木下さんへ贈りました。

<日出英美さんからのメッセージ>

    • 先日は遠路にもかかわらず、当地気仙沼をご訪問いただき、感謝申し上げます。充分な対応ができず申し訳ありませんでした。気仙沼はご覧いただいたとおり、復興にはまだまだ時間がかかる状況です。
    • これからのことを考えると気が重いところですが、同窓の皆さんとお会し、一緒にお酒を楽しむことができたことで、元気をいただくことができました。改めて商大の絆の深さを感じた次第です。
    • 今後とも復興に向け、努力してまいりますので、宜しくお願い申し上げます。皆様のご健康と益々のご活躍を祈り、取り急ぎお礼とさせていただきます。また、お会いできる日を楽しみにしております。