作家・小林多喜二が語る小樽商大

  • 平成の「蟹工船ブーム」で再び光を受けた小林多喜二は、旧制小樽高等商業学校で学び、北海道拓殖銀行小樽支店に勤務し、プロレタリア作家としての人生を駆けぬけました。
  • 小樽市の旭展望台にある小林多喜二文学碑には、治安維持法違反の罪で起訴され、刑務所に捕らえたれていた多喜二が、彼への支援活動をしてくれていた村山氏へ送った書簡の一部が記されています。
  • 北海道放送制作の芸術祭大賞受賞の「いのちの記憶- 小林多喜二・二十九年の人生-」(DVD)が発売中です。

旭展望台 小林多喜二文学碑より

冬が近くなると、ぼくはそのなつかしい国のことを考えて、

深い感動に捉えられている。

そこには運河と倉庫と税関と桟橋がある。

そこでは人は重っ苦しい空の下を、どれも背を曲げて歩いている。

ぼくは何処をあるいていようが、どの人も知っている。

赤い断層を処々に見せている階段のようにせり上がっている街を、

ぼくはどんなに愛しているか分からない。