投稿日: 2013/10/07 2:53:54
県労学協〔新哲学講座〕のお知らせ
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│ヘーゲル『精神現象学』に学ぶ │
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│ ―10月26日開講― 講師 高村是懿 │
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日 時 毎月・第4土曜日午前9時30分~12時
全15回
講義2時間・討論30分(質問・感想含む)
場 所 広島県労働者学習協議会 教室
(730-0853 広島県広島市中区堺町1丁目2-9貴志ビル202号室)
テキスト 樫山欽四郎「ヘーゲル精神現象学」(世界の大思想12 河出書房)
受講料 教室講座全受講 25,000円 単発受講 2,000円/1回
通信受講…音楽CD 27,000円
*通信受講はいずれもレジメが付きます。通信受講生は教室受講も可、別途教室受講料をい ただくことはありません。
※ 会員割引 教室全受講・通信3,000円引、単発500円引
お申込み先・主催 広島県労働者学習協議会
FAX 082(231)6140 電話 082(231)6170
E-mail rougaku1@urban.ne. jp
730-0853 広島県広島市中区堺町1丁目2-9貴志ビル202号室
県労学協の新哲学講座として、2013年10月26日から月1回、全15回で「ヘーゲル『精神現象学』に学ぶ」を開講することになりました。
ヘーゲル哲学の真の誕生地
『精神現象学』(以下『現象学』)はヘーゲルの最初の著作であると同時に、ヘーゲルの代表作の1つでもあります。マルクスはヘーゲル左派から出発しながら、ヘーゲルを乗り越えて科学的社会主義を確立しましたが、『現象学』を「ヘーゲル哲学の真の誕生地でありその秘密である」(「経済学・哲学手稿」)と評しています。科学的社会主義がヘーゲルから学ぶべき最大の問題が弁証法にあることはいうまでもありません。したがって『現象学』を何よりもヘーゲル弁証法の「真の誕生地」として、その初々しい姿を学ぶことが大きな目標となってきます。
「精神」とは
近代哲学の父・デカルトは「われ思う、ゆえにわれあり」の命題で有名ですが、彼は脳(物質)と意識(精神)は全く別物だとする二元論を打ち出しました。現在の脳科学では脳が精神を生み出すと考えられていますが、それでも脳と「意識」「自由意志」「自己意識」との関係は未解明の「ハード・プロブレム」となっています。『現象学』は1807年に出版されたものですが、そこで「意識」「自己意識」などを扱っており、哲学と最新の脳科学との接点考えてみるのも興味ある課題となっています。
ヘーゲル哲学の発展
ヘーゲルは当初『現象学』を「学の体系第一部」して位置付けていましたが、途中でその考えを放棄してしまいます。その哲学体系の変更のうちに、ヘーゲル哲学の発展があったと思われますが、それいったい何だったのかの謎解きも、また興味をそそられるところです。
未知への挑戦
今回の哲学講座も、前回の「哲学史」と同様「未知への挑戦」となります。こうした問題意識を持ちながら、講師も皆さんと一緒に学んでいきたいと思ます。多数の参加をお待ちしています。
(高村是懿)