NO.246 反骨爺のつぶやき 高村よしあつ(常任理事)

投稿日: 2016/07/23 8:38:57

日本共産党は、社会発展を国民の間で熟している問題を一歩づつ解決しながら段階的に進んでゆくことをつうじて、21世紀の早い時期に民主連合政府を実現することを目指している。今度の参院選は、国民の間で熟している戦争法反対と立憲主義の回復という問題を背景として、野党と市民の共闘と日本共産党の勝利により、アベ政権を倒そうという、画期的な社会発展のたたかいとなっている。

アベ首相は、野党と市民の共闘の広がりの前に、政策ではまともに太刀打ちできないために、野党共闘の広がりを「野合」と批判し、アベ政権を倒した後をどうするかの野党の合意がないから、無責任だとの批判をしている。アベ首相にとって、アベ暴走政治の結果、国民の意識が歴史的に前進し、社会が一歩づつ段階的に発展して行くことが不安で仕方ないのである。なるほど現段階では「国民連合政府」の合意は存在しない。しかし、今回の参院選は、32の一人区で野党共闘が実現し、戦争法廃止と立憲主義の回復で野党が一致し、暮らしや民主主義の問題でも「共通政策」が豊かに発展している状況のなかでの参院選である。その結果が、今後の野党共闘にさらに新たな前進をもとらすことは、間違いないだろう。アベ首相にとって、野党共闘は「野合」ではなく、国民の未来への「希望」だと分かっているから、必死で打ち消そうとしているのである。

6月19日、沖縄では6万5000人が結集し、女性暴行殺害事件への追悼・抗議県民大会が開催された。女性の父親から「次の被害者を出さないためにも、全基地撤去、辺野古新基地建設に反対」とのメッセージが寄せられた。翁長知事は、史上初めて「海兵隊の撤退・削減を含む基地の整理・縮小に取組んでいく」決意を表明した。沖縄では、一歩づつ県民ぐるみの「オール沖縄」を実現させ、その力で戦争法廃止のたたかいを発展させてきた。その段階的発展をつうじて、ついに基地がある限り被害者は生まれるとの思いから、米海兵隊撤退まで県民の合意を前進させてきたのである。

社会は変わる。私たちは、沖縄に日本の明日をみることができる。