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「外国人から見た日本人の働き方」 講師アーサー・ビナード

2013/11/02 22:41 に 山根岩男 が投稿   [ 2013/11/02 22:51 に更新しました ]

 

 


 第98期労働学校の第4講は10月30日、特別講座「外国からみた日本人の働き方」として広島ロードビルで開きました。講師はアーサー・ビナードさんで、35人が参加しました。 
 アーサーさんは父やいとこが働いていたアメリカを代表する自動車会社フォード、デトロイトの街を紹介しながら話を進めました。
 フォードには大量生産と大量消費を組み合わせたシステムがある。働き方という点では問題もあるが、安く大量につくって儲けながら地域・社会をつくる。労働組合は大嫌いだったが、労働者が自分のつくったフォード車を買える給料を支払うべきだとの考えをもっていた。これがフォードイズムだ。
 第二次世界大戦後、アメリカの政府・国家の形、めざす方向が変わった。フォードイズムが崩され、軍産複合体へと変わっていった。それはマンハッタン計画で国民、フォードにも隠して国民の富をプルトニウムづくりに注ぎ込んだ。その結果が1945年のヒロシマ・ナガサキだ。核マネーが経済の中心に座り、金融資本が乗っ取っていった。
 その結果、デトロイトは財政破たん、父は正社員だったが、いとこは人材派遣で働くように大きく変わっていった。フレックスという言葉は「しなやか」「たわむ」という意味だが、労働問題では「従順さ」「コントロールしやすい」など労働者をうまく搾取するかに使われている。言葉には気をつけないといけない。
 アメリカには法律、規制、ルールが元もとあまりない。労働組合が会社との交渉の中でつくってきた。このため労働組合つぶしが行われ、規制緩和が進められた。米国の労働者を地獄に突き落としたレーガノミクスを、いまアベノミクスと持ち上げて日本でやろうとしている。レーガノミクスは軍事産業以外の組合つぶし、貧困、格差社会だ。
 労働者は働き手でもあるが、消費者でもある。労資という点では厳しい面もあるが、労働者を餌食にして社会は成り立たない。レーガノミクスでは安く自由自在に使える労働者を中南米から連れてきた。必要なくなると「不法移民」として強制的に税金を使って追い返す。アベノミクスやTPPはこれを習っている。アメリカと日本でやり方の違いはあるが同じ流れだ。
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