第100期ひろしま労働学校ニュース②

投稿日: 2015/06/23 0:39:37

第2講「憲法と私たちの権利」

戦争は最大の人権侵害 勝ち取った権利 行使しよう

6月2日、第2講が開かれ、山根岩男県労学協事務局長が「憲法と私たちの権利」をテーマに講義をしました。参加者は20人、労働組合役員から地域の方にいたるまで、幅広い年齢層の参加がありました。今期の労働学校ではパンと飲み物が「給食」と称して配布され、初めての給食に受講者の表情もゆるみ好評でした。

講義では日本国憲法の成り立ちから、権利に関する主な条文の解説、労働者の持つ権利についてわかりやすく事例をまじえて話がありました。特に現在の情勢は、憲法9条を解釈変更して集団的自衛権の行使、戦争する国づくりを強引に突き進む安倍政権と、“良識と常識”を持った勢力との間でバトルを繰り広げている状況です。

いかに日本国憲法が時の権力に蹂躙され、私たちの権利をないがしろにしてきたか、それに対抗するためにどのような運動や闘いが取り組まれたかを学ぶことができました。戦争は最大の人権侵害と、靖国神社の資料を紹介しながら戦争法案阻止へ闘おうの訴えがありました。憲法に明記されている権利は人民の命をかけた闘いで勝ち取ったものであり、労働組合をつくる権利をはじめ行使しないと権利は守れないと強調しました。

講義の後は3つのグループに分かれて講義内容について討議をしました。40分の討議時間ではとても足りないほど夢中になってしまい、吉川実行委員長が「討議の途中ですが」と一区切りする場面もありました。

<感想文から>

わかりやすい講義でした。いろいろと考えさせられました。労働組合運動の中での政治闘争を経済闘争と結びつけて展開していく困難を感じています。「憲法は人間らしく生きる権利を保障している」この考えを基本にしていきたいと思いました。グループトークではいろんな考えを聞けてとても良かったです。話しやすい雰囲気でした。 ▽パンとコーヒーがついているのには驚きました。今日は受講カードを忘れてしまいました。次回は… 労働学校は今回は100期ということなので全部参加する予定です。「権利の主張」は罪悪であるかのような思想攻撃は何としても打破しなければならないと思います。理論的にも、実践的にも… ▽憲法は守らせるためにたたかい続けなければならないと言うことを再認識するお話でした。