NO.252 反骨爺のつぶやき 高村よしあつ

投稿日: 2018/03/22 5:17:39

辺野古の海の浅瀬には海藻が茂っている。ジュゴンのえさ場である。もっと深いところにはアオサンゴの群落がある。この真っ青な海が水面から高さ10メートルにまで埋め立てられようとしており、最高裁が辺野古訴訟に不当判決を下したため、辺野古の埋め立てが再開されようとしている。 他方、沖縄本島北部は、世界自然遺産に値するやんばるの森である。この高江に、日米両政府は昨年12月末までに6カ所のヘリパッドをつくり、上陸訓練を5倍にする計画を立てている。

広島県労学教は、12月3日から若者7名を含む37名の「オール沖縄」連帯ツアーを主催、沖縄の心を学び、ヒロシマの思いを伝えてきた。高江のテントには、たった1人でうら若き女性が座り込んでいた。「座り込みというと、地面に座り込むのかと思っていた」という、何も知らなかったその女性が、私たちを相手に高江のたたかいの展望をとうとうと語って、やむことがなかった。辺野古の埋め立てに抗議船を出している平和丸の船長は、名護民商の会長である。当日抗議船を警戒して、海上保安庁などから13隻の船舶が出ていたが、船長は埋め立て予定地内を走り回り、立ち去りを要求する船舶に対し、「共に美しい海を守ろう」と呼びかけて、悠然としていた。

世界は矛盾に満ちている。沖縄の人々は、沖縄の矛盾が日米両政府と沖縄人民との間にあることを知っている。それを教えたのが瀬長亀治郎であった。だから人々は、たたかう相手をしっかり見つめ、海上保安庁の巡視船にも、北部基地を守るアルソックの人々にも、たたかいへの連帯を呼びかける。

連帯ツアーの最後は、瀬長の「不屈館」だった。瀬長は、自己を捨て、いかにして沖縄の矛盾を解決するかについて、たたかいの炎を燃やし続け、命をかけた。 辺野古の海の浅瀬には海藻が茂っている。ジュゴンのえさ場である。もっと深いところにはアオサンゴの群落がある。この真っ青な海が水面から高さ10メートルにまで埋め立てられようとしており、最高裁が辺野古訴訟に不当判決を下したため、辺野古の埋め立てが再開されようとしている。 他方、沖縄本島北部は、世界自然遺産に値するやんばるの森である。この高江に、日米両政府は昨年12月末までに6カ所のヘリパッドをつくり、上陸訓練を5倍にする計画を立てている。

広島県労学教は、12月3日から若者7名を含む37名の「オール沖縄」連帯ツアーを主催、沖縄の心を学び、ヒロシマの思いを伝えてきた。高江のテントには、たった1人でうら若き女性が座り込んでいた。「座り込みというと、地面に座り込むのかと思っていた」という、何も知らなかったその女性が、私たちを相手に高江のたたかいの展望をとうとうと語って、やむことがなかった。辺野古の埋め立てに抗議船を出している平和丸の船長は、名護民商の会長である。当日抗議船を警戒して、海上保安庁などから13隻の船舶が出ていたが、船長は埋め立て予定地内を走り回り、立ち去りを要求する船舶に対し、「共に美しい海を守ろう」と呼びかけて、悠然としていた。

世界は矛盾に満ちている。沖縄の人々は、沖縄の矛盾が日米両政府と沖縄人民との間にあることを知っている。それを教えたのが瀬長亀治郎であった。だから人々は、たたかう相手をしっかり見つめ、海上保安庁の巡視船にも、北部基地を守るアルソックの人々にも、たたかいへの連帯を呼びかける。

連帯ツアーの最後は、瀬長の「不屈館」だった。瀬長は、自己を捨て、いかにして沖縄の矛盾を解決するかについて、たたかいの炎を燃やし続け、命をかけた。