労働学校

  
 

第102期労働学校 月曜から学ぼう働き方の基本

2018/03/04 22:23 に 山根岩男 が投稿

第5回「『働き方改革』は日本の働き方を変えるのか?」

 3月25日の第5回は、講師に広島県労学協講師の二見伸吾さんをおむかえして、「『働き方改革』は日本の働き方を変えるのか?」というテーマでお話しいただきました。参加者は11人でした。二見さんは、閣議決定「ニッポン一億総活躍プラン」の分析から、一見、「進歩的」に見える『働き改革』も、「あくまでそれは生産性向上に従属するものであり、生産性向上を阻害するものではない程度に過ぎず、その意味で『働かせ方改革』に過ぎない」とその欺瞞性を明らかにされました。また、それらの欺瞞に満ちた『働き方改革』ではなく『ほんとうの働き方改革』を構想する上で、ドイツにおける労働時間、残業時間に係る厳しい規制、スイスにおける「均等待遇」(正規雇用と非正規雇用との間の賃金における完全平等)を原則とする同一労働同一賃金の思想、が参考になり、日本においても労働基準法の厳格化を求めていくことが重要だと問題提起されました。
 二見さんの実証的なデータをもとにした明瞭なレジュメと歯切れの良いお話しぶりは参加者に好評でした。

第102期労働学校 第4回「ここが変だよ日本の働き方」

2018/03/04 22:18 に 山根岩男 が投稿   [ 2018/03/04 22:25 に更新しました ]

3月28日、第4回の労働学校「ここが変だよ日本の働き方」というテーマで自治労連書記局長の大内理恵さんにご講演いただきました。

 大内さんは数年前にスイスのジュネーブにあるILO(国際労働機関)に行ったことがあり、その時の経験や感想を中心に話をしていただきました。スイスでは、職種や性別などで賃金の差別はなく、同じ労働であれば、時間によって賃金が決まるということです。たとえば、勤務時間の100%(週5日)働いた場合、月に30万円の賃金が出るとすると、40%(週2日)働くと12万円出るようになります。このように、勤務時間によって賃金が決まります。(同一労働同一賃金)同じ労働であれば賃金が同じなのは当たり前ですが、日本ではその当たり前が実現していないということです。たとえば、日本では公務員の中でも非正規雇用が拡大していますが、公務員である学校の給食調理員の方々は正社員も嘱託職員も、臨時職員も同じ仕事をしていますが、賃金の格差がとても大きいです。これも日本では当たり前になっていますが、本来は同一労働には同一賃金が適用されるのが当たり前です。

 フランスでは、失業中もバカンスができるという話は有名ですが、日本でも労働者に優しい制度が確立するため私たちも力を尽くしたいと思います。

第102期労働学校 月曜から学ぼう働き方の基本

2017/03/27 18:53 に 山根岩男 が投稿

第3回 「女性の働き方と権利―私の場合―」 山田良恵さん(看護師)

2月20日に行った第3回労働学校は、看護師として長年勤めてきた山田良恵さんが講師となり、自身の生き方と引き付けて「女性の働き方と権利」をテーマに語って頂きました。

山田さんが進路を決める当時、女性は卒業後、結婚し家長である夫を支えるのが一般的でしたが、「こんな生き方は嫌だ」「女性一人でも生きていけるように手に職をつけたい」と思った山田さんは、日本女性の権利を日本国憲法に盛り込むために奮闘した憲法第24条の草案者ベアテ・シロタ・ゴードンさんの伝記や、その時代を生きてきた女性たちの歴史を学びます。その後、「一生働き続ける仕事をしたい」と看護師になることを決め、看護学校に入学。厳しい校則も同級生と力を合わせ緩和させる運動をする中で、おかしいことには「おかしい」と声をあげる大切さを学びます。

就職先は「貧しさ・原爆・部落差別」という3重苦に苦しむ人たちに寄り添う医療を大切にしてきた福島生協病院に。婦長になってからも、女性ばかりの職場だからこそ“女性のために”という観点を大切に、夜勤の負担軽減や、子どもの行事もみんなが平等に行けるようにルールを決める、生理休暇は全員必ず取るなど、みんなで話し合い、みんなで決めるー職場の民主主義を大切にしてこられたそうです。

山田さんの生き方を通し、一人の人間として生きていくためにも女性の権利を学び、行使していくことの大切さを改めて学ぶことができました。

第102期労働学校 月曜から学ぼう!働き方の基本

2017/03/27 18:46 に 山根岩男 が投稿

第2回 「そもそも労働者派遣とは?」 講師:池上忍弁護士(労働弁護団)

 
 第2回の労働学校は労働弁護団の池上忍弁護士を講師に「そもそも労働者派遣とは?」という内容で講演を頂きました。

 先ず「労働者派遣とは」ということで、図を用いいてわかりやすく説明がありました。この労働者派遣の制度は派遣元、派遣先、派遣労働者の3者で成立となり、その力関係は【派遣先>派遣元>派遣労働者】となっています。これの何が問題なのか。それはこの制度が企業最優先で作成された制度のため、派遣先は必要な時に必要な分だけ、必要な期間だけ派遣元から労働者を何の保証も賃金も取り決めを処理せずに働いてもらえる制度です。こうした状況から派遣労働者は派遣先、派遣元のしわ寄せを最も受け、いつ解雇されるかと不安を感じながら仕事をする状態となるのが問題なのです。

 また、この制度の延長上には1995年に日本経済団体連合会が発表した「新しい日本的経営」というものがあります。これはひと握りの幹部候補生を正社員とし、その他の社員は全て外部から非代替的専門職種と代替え的職種で構成され、ほとんどの正社員の賃金を引き下げる制度なのです。

 ではどう立ち向かえばいいのか。派遣労働者はほとんど声を上げにくい、声を上げる手段を持っていないため、早急に各職場に労働組合を再生させ、一緒に声を上げ、実態の可視化、マスコミへの働きかけ等を行って派遣制度をなくしていくことが必要とのことでした。

 今回の学習で派遣制度がどれだけひどいものなのか知ることができ、今後の活動に生かしていこうと思います。

第102期労働学校 月曜日から学ぼう! 働き方の基本

2017/03/27 18:40 に 山根岩男 が投稿

第1回 「知って得する働き方の基本」
広島労働相談センター 大山泰弘さん

1月23日(月)より、いよいよ第102期労働学校「月曜から学ぼう! 働き方の基本」がスタートしました。第1回は広島労働相談センターの大山泰弘さんを講師におむかえして「知って得する働き方の基本」というテーマでお話しいただきました。大山さんは、全労連発行の『権利手帳』に沿いながら、「労働条件」、「給料」、「労働時間」、「有給休暇」、「解雇」・・・等々の基本的な労働者の権利に加え、さまざまなケースを交えてお話しされました。

その後の質疑応答の場でも「Q:研修、制服代が自己負担にされている。これは正当なのか? A:不当であり、違法」、「Q:雇用者には通勤手当を支払う義務があるのか? A:規則に書かれている場合は義務がある。」などなど、参加者の率直な疑問、質問にも丁寧に答えていただきました。また、最後に、紛争を個人で解決しようとする場合には行政機関「広島労働局」が利用できるが、「労働組合への加入による交渉が基本」と労働組合の意義を強調されました。今回初めて参加される方も多く、会場がせまく感じられるくらいの18人で活気がある1回目となりました。

第100期ひろしま労働学校ニュース③

2015/07/05 20:21 に 山根岩男 が投稿   [ 2015/07/06 15:04 に更新しました ]


第3講「沖縄の闘いと憲法9条」に52人
儀保唯弁護士学んで主体的に生きよう」

616日(火)開催の第3講は「沖縄の闘いと憲法9条」というテーマで、講師に沖縄生まれの沖縄育ち・儀保唯弁護士をお招きし、52人参加で行いました。

 「この第3講だけでも聞きたい」「11月に辺野古、高江の運動を支援にいくのでその事前学習に位置づけました」など、強い学習意欲をもって参加された方が多数見受けられました。感想文も27人から出されたことからも内容の深さを感じることができました。

 お話しに先立ち、高橋仁さんの三線の演奏と田中活さん・山上茂典さんの歌で沖縄の雰囲気を醸し出しながら参加者をお迎えしました。

儀保弁護士は、①普天間基地移設問題の経過、②基地反対運動の現状、③自由と権利を守る沖縄の闘い、で構成され、パワーポイントを活用しながらわかりやすく進行されまし

たる

 普天間移設問題の経過では、19959月米兵による少女暴行事件がありましたが、当時儀保弁護士は10歳、同年齢のような女の子が犠牲にあい恐くなったこと、1997年の行われた名護市長選挙で住民が賛成・反対に二分され、学校で子ども同士がその話しができなかったこと等から紹介されました。

 昨年「イデオロギーよりアイデンティティ」のもと「オール沖縄」で翁長知事誕生、衆議院選挙全小選挙区勝利は、沖縄を代表する企業「スーパーカネヒデ」「ホテル・カリユシグループ」「オキハム」が会社をあげて応援したことも要因の1つであり、これら沖縄の経済界は「基地があるから経済発展が阻害された」と意識が変化したことを紹介され、これには受講生一同驚きました。

 基地反対運動の現状については「土地を取り戻すため一般の人たちが参加している運動であり、特別過激な運動ではない」と話されました。

 ゲート前で反対運動を続けている住民は非暴力で抵抗しているにも関わらず、政府側は住民に対してまず民間警備会社・アルソック、その外を県警、さらに防衛庁が取り囲んでおり、最近では住民たちを丸く囲んでトイレに行きたくても行かせないなど人権蹂躙も含め、絶対に許すことができません。

本土からも多数支援に行く必要があることを改めて感じました。

 最後に憲法についてお話しされました。儀保弁護士は、「憲法99条を最初に見るべき。憲法は国が守るべきもの。政府が憲法を変えることを問題にしなければならない」と強調されました。疑いの目・学びの目が必要。主体的に生きましょう、学んで行動しよう・選挙に行こう、と締めくくられました。

受講生から多数質問があり、最後は憲法ミュージカルで歌われた「辺野古はイーヨ」を歌って閉会しました。


 <受講者感想より>

5月に沖縄に行き辺野古で短時間ではありますがデモにも参加してきました。こんな美しい海に軍事基地は作らせてはいけないと、今の政府のやり方に心底怒りがこみあげてきました。まずは戦争法案の廃案が大切ではないでしょうか。今日も5人で海田で宣伝行動をしました。皆で声をあげましょう。署名にも取り組みましょう。

★7/4から研修で辺野古へ行くこともあり基地建設反対運動のことが知りたいと思い参加しました。職員の声をもっと集めて沖縄へ届けてこようと思います。

★今日は本当にありがとうございました。沖縄にある米軍基地の名前に、沖縄戦の英雄の名前がつけられていることを今日初めて知りました。米にとっては、血を流して勝ち取った場所であり、沖縄のたたかいは、その土地を取り戻すたたかいという、その重みを改めて実感することができました。儀保弁護士が、米は日本人同士を争わせ、敵対させ、それを上で見ている。そうやって支配しているやり方に対して、沖縄の人たちは、歌をつかい、言葉をつかい、「敵は目の前のあなたたちではないんだ」というたたかい方をされている。そこにとても感動しました。私も沖縄に行って「沖縄を返せ」と声をあげたいと思いました。

 


第100期ひろしま労働学校ニュース②

2015/06/22 17:39 に 山根岩男 が投稿   [ 2015/07/01 22:17 に更新しました ]

第2講「憲法と私たちの権利」
  戦争は最大の人権侵害 勝ち取った権利 行使しよう


6月2日、第2講が開かれ、山根岩男県労学協事務局長が「憲法と私たちの権利」をテーマに講義をしました。参加者は20人、労働組合役員から地域の方にいたるまで、幅広い年齢層の参加がありました。今期の労働学校ではパンと飲み物が「給食」と称して配布され、初めての給食に受講者の表情もゆるみ好評でした。
 講義では日本国憲法の成り立ちから、権利に関する主な条文の解説、労働者の持つ権利についてわかりやすく事例をまじえて話がありました。特に現在の情勢は、憲法9条を解釈変更して集団的自衛権の行使、戦争する国づくりを強引に突き進む安倍政権と、“良識と常識”を持った勢力との間でバトルを繰り広げている状況です。
  いかに日本国憲法が時の権力に蹂躙され、私たちの権利をないがしろにしてきたか、それに対抗するためにどのような運動や闘いが取り組まれたかを学ぶことができました。戦争は最大の人権侵害と、靖国神社の資料を紹介しながら戦争法案阻止へ闘おうの訴えがありました。憲法に明記されている権利は人民の命をかけた闘いで勝ち取ったものであり、労働組合をつくる権利をはじめ行使しないと権利は守れないと強調しました。
 講義の後は3つのグループに分かれて講義内容について討議をしました。40分の討議時間ではとても足りないほど夢中になってしまい、吉川実行委員長が「討議の途中ですが」と一区切りする場面もありました。
<感想文から>
 わかりやすい講義でした。いろいろと考えさせられました。労働組合運動の中での政治闘争を経済闘争と結びつけて展開していく困難を感じています。「憲法は人間らしく生きる権利を保障している」この考えを基本にしていきたいと思いました。グループトークではいろんな考えを聞けてとても良かったです。話しやすい雰囲気でした。 ▽パンとコーヒーがついているのには驚きました。今日は受講カードを忘れてしまいました。次回は…  労働学校は今回は100期ということなので全部参加する予定です。「権利の主張」は罪悪であるかのような思想攻撃は何としても打破しなければならないと思います。理論的にも、実践的にも… ▽憲法は守らせるためにたたかい続けなければならないと言うことを再認識するお話でした。

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