第102期労働学校 月曜から学ぼう働き方の基本

投稿日: 2017/03/28 1:53:39

第3回 「女性の働き方と権利―私の場合―」 山田良恵さん(看護師)

2月20日に行った第3回労働学校は、看護師として長年勤めてきた山田良恵さんが講師となり、自身の生き方と引き付けて「女性の働き方と権利」をテーマに語って頂きました。

山田さんが進路を決める当時、女性は卒業後、結婚し家長である夫を支えるのが一般的でしたが、「こんな生き方は嫌だ」「女性一人でも生きていけるように手に職をつけたい」と思った山田さんは、日本女性の権利を日本国憲法に盛り込むために奮闘した憲法第24条の草案者ベアテ・シロタ・ゴードンさんの伝記や、その時代を生きてきた女性たちの歴史を学びます。その後、「一生働き続ける仕事をしたい」と看護師になることを決め、看護学校に入学。厳しい校則も同級生と力を合わせ緩和させる運動をする中で、おかしいことには「おかしい」と声をあげる大切さを学びます。

就職先は「貧しさ・原爆・部落差別」という3重苦に苦しむ人たちに寄り添う医療を大切にしてきた福島生協病院に。婦長になってからも、女性ばかりの職場だからこそ“女性のために”という観点を大切に、夜勤の負担軽減や、子どもの行事もみんなが平等に行けるようにルールを決める、生理休暇は全員必ず取るなど、みんなで話し合い、みんなで決めるー職場の民主主義を大切にしてこられたそうです。

山田さんの生き方を通し、一人の人間として生きていくためにも女性の権利を学び、行使していくことの大切さを改めて学ぶことができました。