シンポ「非正規雇用会議」

投稿日: 2012/09/02 0:11:11

8月31日、「全国学習交流集会in倉敷」広島実行委員会の呼びかけで、「シンポジウム非正規雇用会議-私の仕事と、10年後の働きかた」が広島市東区総合福祉センターで約40人が参加して開かれ、活発な討論が行われました。

佐々木宏広島大准教授をコーディネーターに、パネリスト5人(松岡幸輝弁護士、大内理枝=広島県労連パート・臨時・嘱託労組連絡会会長、山地恭子=広島共立病院医療ソーシャルワーカー、佐々木路生=生健会事務局、居神友久=民商県連事務局長)が、「住民サービスの最前線で働く労働者が非正規に置き換えられている」「医療費支払いの相談が毎日ある。入院即・無収入で収入に糧がなくなる」「低賃金、に加え経験が積めないのも問題だが、社会とのつながりを断たれている」「業者はものづくりに誇りをもっているので非正規はありえない、経営が成り立つような社会に」など、それぞれの分野での非正規雇用の問題点を提起しました。大橋隆広さん(ヒロシマ青年革新懇事務局長)は6月から金座街などで29回にわたって集めた206人の「若者の生活と仕事に関する実態調査」の概要を「税金など差し引くと20万円以下が6割にもなり、自立もむつかしく結婚もできない」と報告しました。

問題提起を受け、会場から10人が質問や意見を次々に述べました。コーディネーターの佐々木教授はイス取りゲームにたとえ、「イスの数が不足している。イスはあっても座り心地が悪い。ルールがフェアでない」と非正規がずっと座らせられる構造を批判。解決は容易ではないが余裕のある人が応分の負担をすべきで、弱っている人のシリを叩くのではなく、声をあげる条件・環境をつくることが正規労働者の責任ではないかとまとめの提起をしました。第2弾を期待する声がたくさん聞かれました。