NO.263 反骨爺のつぶやき 高村よしあつ

投稿日: 2018/03/28 3:03:27

モリ・カケ問題で逃げ回っている安倍首相は、野党反発を前に臨時国会の実質審議をせざるを得なくなったが、それならばと予定外の「憲法審査会」を開いて、9条改憲に道を開こうとしている。

安倍首相は、憲法に明記しても自衛隊に「変更が生じることはない」と嘯いているが、「後法は前法を廃止する」というのが法諺。憲法に自衛隊を明記すれば、集団的自衛権を丸呑みし、アメリカに追髄して、地球の裏側まで出向いて戦争することも可能となる。9条2項を死文化する大改悪である。県労学教では、11月29日、緊急拡大理事会を開いて「安倍9条改憲NO!」の3000万署名を集めきり、憲法改正の発議そのものをさせない世論づくりの意思統一をした。

ヒトラーの後継者に指名されたゲーリングは、「国民を戦争に巻き込むのは簡単なことだ。自分たちが外国から攻撃されていると説明するだけでいい。そして、平和主義者については、彼らは愛国心がなく国家を危険に晒す人々だと公然と非難すればいいだけのことだ」と嘯いた。安倍首相は、ナチスの戦争戦略をそっくり引き継ごうとしている。 その戦略に使われているのが、北朝鮮のミサイル・核兵器開発である。「北朝鮮が日本に核ミサイルを撃ち込んだらどうするのか」の問いが、繰り返し、巻き返しマスコミを賑わし、「日本も軍備増強するしかない」、「自衛隊を明記しない9条は、もはや時代遅れ」との声が響き渡る。

この攻撃に対しては、「では、日・朝・韓で戦争になったらどうなるのか」と切り返さなければならない。第2次世界大戦の最大の教訓は、「どんなことがあっても、戦争だけはゴメン」というもの、この教訓が憲法9条に見事に生かされている。「戦争だけはゴメン」を合言葉に、3000万署名を集めきろう。