NO.222 会長エッセイ 心身が元気に、早朝ウォーク

2014/09/09 0:01 に 山根岩男 が投稿   [ 2014/09/09 0:19 に更新しました ]
コノャロメ ふとんはぎ取れ
 こころはげ 寒に歩けば 天に明星
 この駄歌は、恥も知らず中国新聞の文芸欄に送ったものです。素人まるだしとリズミカルな点が目にとまらないかと思いましたが、残念ながら選から漏れました。
 早朝の散歩やゆっくり走では、心を温めてくれる風景や自然がいっぱいです。朝の4時45分に起きて、腹筋運動や軽いストレッチをして5時から歩きはじめます。この駄歌の大寒の前後はさすがにふとんから出るのは一大決心が必要です。ふとんの中は、体温によってぬくぬくとしたもっとも気持ちよい状態です。部屋の中は冷え切っており、まずふとんをはぎ取ることに決心がいります。それでも気合いを入れてふとんをはぎ取り服を着替えます。軽く体を動かして少し体を温めて屋外にでると、痛いような冷たさが待っています。それでも寒に歩くのは、東の空に明星が輝いているからです。天空のミューズ(女神)と呼ばれる明星の美しさは、冷たさを一気に忘れさせてくれます。ごくまれに明星と眉月が大接近し、下弦の月が明星を抱くような風景があります。いとし子を慈しむ母の腕か、恋人を包もうとする恋の姿か?天空のランデブーと呼ばれるゆえんです。惑星と衛星の軌道は全く別だけに、このシーンが見れるのは一年に一度あるかどうか。曙光によって5時頃には明星が消える時節まで、明星の美しさは心を温めてくれるのです。この季節の道すがらの花は水仙が主役です。
 季節が少しうつろうと、高台から見える瀬戸内海から朝陽が昇ってくるようになります。島の上に血の色のような太陽の端がのぞき、やがてみるみるうちに全容を顕します。その動きは意外と早くあっという間に海から離れます。空に昇ると血の色から少しづついつもの太陽の色に変わっていきます。その風景は宇宙の活力を見る思いです。
花や小鳥と語らいながら
 さらに季節が移ると百花繚乱の世界です。毎日風景が変わります。散歩手帳を書いておけばよかったと後悔しました。新しい発見や心に残ったことを書き綴れば、この駄文のなかでも豊かな美しさを紹介できたろうにと思います。公園の桜やハナミズキや藤の花などもさることながら、各おうちの庭めぐりは素敵な花回廊。最近は「ひとひらの雪」も目につくようになりました。チューリップやモッコウバラやジャスミンが咲き誇り甘い香りを漂わせます。蝶や蜂を誘う必要からでしょう、春の花はあでやかです。
 雀やウグイスなどの小鳥も慰めてくれます。雀が巣を作るのに適した家の周辺には雀が群れています。雀が飛び回り遊び回る姿は保育園児のにぎやかさを見るようで、その愛らしさにしばし足を止めます。ウグイスも鳴きはじめはうまく舌が回りませんが、そのうち見事な鳴きっぷりを聴かせてくれます。こちらが口笛で鳴き真似をすると、下手くそめ!とばかりに近くに寄ってきて鳴き比べてしてくれるのが楽しい。
 春の花と初夏の花の間に少しだけ端境期がありますが、初夏になるとタチアオイ・ナデシコ・アジサイ・クチナシなどが目を楽しませてくれます。大寒の頃と違い朝の風はさわやかで、いっそう気持ちよくなります。毎朝、美しい風景と命の躍動にふれて、心身は元気になります。早寝早起きで、朝の素晴らしい時間をどうぞ。
                                         会長 重村幸司
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