要約するならば、明日の経営管理者は七つの仕事に取り組むことを求められる。
目標によってマネジメントする。
長期の大きなリスクをとる。予期した事態あるいは予期せぬ事態が生じた場合の行動を自らコントロールする。
戦略的な意思決定を行う。
チームを構築する。同時に明日の経営管理者を育成する。
他の人を動機づける。すなわち責任ある参画を得る。
事業全体を把握する。
事業を社会全体に関連づけ、自らの意思決定と行動に反映させる。
上記の七つの仕事はこれまでの要約としていて、既に詳しく述べられたものを列挙されています。
例えば、目標によるマネジメントは第11章で、意思決定については第28章で詳しく述べられました。
リスクについては独立した章立てをしていませんが、利益との関係や無難であることの危険性、意思決定との関係などで取り上げられました。
チーム構築については第22章で、動機づけについては第23章で解説されています。
上記6、7については、事業全体を俯瞰する視点と事業と社会との関係を俯瞰する視点を持って意思決定せよという、これまた高い視座を要求しています。
トップマネジメントではない、一般のマネージャーに求められるこれらの仕事は、天才でもない一般人に可能なのでしょうか。
その答えについては次のセクションで解説があります。
2013/10/29