経営管理者は、情報という特有の道具を持つ。経営管理者は人を操ろうとしてはならない。一人ひとりの仕事について、動機づけし、指導し、組織しなければならない。
そのための唯一の道具が、話す言葉であり、書く言葉であり、数字の言葉である。経営管理者の仕事の成果は、聞き、読み、話し、書く能力にかかっている。
経営管理者たる者は、自らの考えを他の人に理解してもらう能力とともに、他の人が求めていることを知る能力を必要とする。
あまりにも当たり前すぎる記述ですが、それを敢えて記述しなければならないほど、現実のマネージャーには欠けた能力だとドラッカーが感じていたのだと思います。
マネージャーに必要な道具は上記のように情報だとしていますが、それを表現するのは「言葉」であり、言葉を理解し、表現する能力を伸ばさなくてはならないし、それを尊重することを学びなさいと言うことなのでしょう。
言葉が足りないために伝えたいことが伝わらなかったり、また、伝わっていないことを認識していなかったりして、結果としては成果が上がらないということになっていくわけですから、その都度情報が正しく伝わったのかを確認することが必要なのだと思います。
2013/10/16