新しい技術のもとで人と仕事のマネジメントに関わる最大の問題は、いかにしてまとまりのある完結した仕事を行うようにできるようにし、かつ、いかにして責任をもって自らの仕事を計画できるようにするかという問題になる。
オートメーションという新しい技術のもとでは、計画と実行を分離したまま人と仕事を組織することはできない。未熟練のものさえ計画する能力が必要である。計画する能力を持つほど仕事の責任をもつことができる。それだけ生産性も高くなる。
明日の働く人たちのきわめて多くが、今日経営管理者と称している人たちがもっている計画する能力を超えた能力を持つことが必要になるということである。
前のセクションで、最もビジネスの現場で使われているのが科学的管理法だが、そこには二つの盲点があると指摘をされました。
このセクションでは、オートメーションという新しい技術が生産現場に導入されるという新たな時代に入っており、すでに人の働き方は変わってきているし、今後さらに変わっていかなければならないということから、一人ひとりが自らの仕事を計画し、実行するという能力を持たなければならないとしているのです。
「いわれたことしかできなければ、有害なだけの存在になる。」という表現で、危機感を煽っています。
2013/9/17