何れにしても経営管理者たるものは、今後その専門分野やレベルに関わらず、ますます戦略的な意思決定を行うようになる。直感による戦術的な意思決定の能力に依存することはできなくなる。
いかに戦術的な意思決定の能力があろうとも、戦略的な意思決定を行う必要から解放されることはない。
今日、意思決定の方法についての知識や洞察なしにすんでいる経営管理者も、明日はそれを理解し、知り、使わなければならなくなる。
人はいろいろな能力を持つが同時にいろいろな弱みも持っているので、それぞれの人の強みである能力を組み合わせて、投入した資源以上の成果を上げるようにするのがマネージャーの役割だとしていました。
マネージャーの仕事の中でも、意思決定を行うことは重要な位置を占めており、それを実行する手法をこの章で解説してきたものです。
マネージャー自身もいろいろな強みと弱みを持つ人ですが、意思決定の能力だけは、そのプロセスを知って能力を伸ばし実行していかなければならないのです。
マネージャーではあるが意思決定のプロセスに弱みがあるので、それを発揮しないでよいということにはならないと叱咤して、本章を結んでいます。
2013/10/27