事業上の目標を達成する能力は、必要な価格で、必要な品質のもとに、必要な期間内に、しかも必要な柔軟性をもって生産する能力にかかっている。したがって、目標の設定において生産の能力はきわめて重要な意味をもつ。
マネジメントは、まず第一にいかなる生産システムが必要であり、その生産システムの原理が何であるかを理解しておく必要がある。
そして第二に、その原理を一貫して適用する必要がある。
生産活動とは原材料を機械にかけることではない。それは論理を仕事に適用することである。正しい論理を明確かつ一貫して正しく適用するほど物理的な制約は除去され、機会は増す。
第9章では、おもに製造業と対象とした生産システムの話になっています。
最初に、自社の生産システムがどのようなもので、どのような生産能力を持っているのかをマネジメントは知っておく必要があるとしています。
さらに、生産システムにはどのようなものがあるのか、それぞれの生産システムの特徴とマネジメントに要求されるものを十分に理解して、その能力を身につけなければならないと主張します。
それは、生産システムにはいろいろなバリエーションがあり、マネジメントに対してはそれぞれ別の能力を要求するからです。
次から生産システムの分類とそれぞれの特徴、マネジメントに要求される能力について紹介しています。
2013/6/24