【東洋学研究所】2025年度第5回研究発表例会
【東洋学研究所】2025年度第5回研究発表例会
開催
2025年11月29日(土)13:00開催 於:オンライン(GoogleMeet)
概要
発表1
あるべき信仰者のあり方とは何か?
―親鸞、キルケゴール、ヤスパースの各思想の比較を通して―
中村 元紀 (なかむら げんき) 客員研究員
親鸞は『教行信証』(信巻)の中で、真仏弟子について、キルケゴールは『死に至る病』などの著作の中で、あるべきキリスト者について、ヤスパースは『啓示に面しての哲学的信仰』などの著作の中で、「今日のプロテスタント牧師はいかにしてあるべきか︖」について語る。本発表は、親鸞、キルケゴール、ヤスパース三者の各思想を比較することを通して、「あるべき信仰者のあり方とは何か︖」について考察を試みるものである。
発表2
和辻哲郎の日本精神と尊皇思想に関する議論
大鹿 勝之(おおしか かつゆき) 客員研究員
和辻哲郎は、日本精神について、生ける全体性としての主体的民族を精神という名によって呼ぶことは決して不当ではないといい、日本精神とは、日本的特殊形態における絶対精神にほかならならないという。また、『尊皇思想とその伝統』において、皇祖神及び現御神が民族的全体性を表現せられることは、同時に、民族的全体性を媒介として絶対的全体性を表現せられることにほかならない、と述べている。和辻が論じる、生ける全体性と神聖なる「無」に着目して、和辻の日本精神と尊皇思想に関する議論を検討してみたい。
発表3
原坦山の仏仙会の活動について
佐藤 厚(さとう あつし) 客員研究員
江戸後期から明治半ばに活動した曹洞宗僧侶で、東京大学最初の仏教学講師を務めた原坦山は、精神的な悟りを志向する仏教と肉体的な長寿を志向する仙道を合わせた修養団体である仏仙会を作り、惑病同源論などを主張した。従来、その具体的な活動は不詳であったが、最近、機関紙である仏仙会雑誌を調査し、その一端を知りえた。本発表では、その結果を報告したい。
お申込み
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