東西宗教文化の比較研究
東西宗教文化の比較研究
研究調査活動
研究課題「無文字資料から思想を再構成する手法の研究」に基づく研究調査
中里 巧 研究所員
期間 平成15年1月7日~1月9日
調査地 沖縄本島南部
1月7日 国指定重要文化財「玉陵」の墓室三室(東・中・西)の方向をベアリングで計測し、外部石棚の紋様を撮影し、スケッチした。これらの作業は、方向観念と世界観・宗教観の関係を調べる目的でおこなわれた。
1月8日 久高島を調査した。自転車を借りて、船でわたり、ツボ・御獄・カベール聖域・伊敦浜聖域・ヤグルガー・外間殿など全体の連関を現場に行って調べた。大変興味深い点は、北と東の2つの方向を中心に同時にもつ世界観が形成されていること、神々の伝説が今なお、久高島のみならず、本島でも、久高島について語られていること、「男子禁制」の掟が根強く守られていることなどである。写真撮影・ベアリングなどの計測・スケッチをおこなった。
1月9日 これまでのデータとの相互性を確認するため、県立博物資料館で調査、許可を得て写真撮影。