1月10日 東洋大学東洋学研究所 研究所プロジェクト・研究発表会

主催 東洋大学東洋学研究所

日時:  平成27年1月10日(土)午後2時~3時

場所:  東洋大学白山キャンパス 2号館16階 スカイホール

死者と共に生きる
 ―脇起こし俳諧の可能性―

谷 地  快 一 研 究 員(東洋大学文学部教授)

発表要旨:
正岡子規が、その権威を以て排除しようとした連句(俳諧の連歌)に「脇起こし」という形式がある。連歌・俳諧で古人の句を立句に迎えて、連帯する一座(会席)を創出する文芸である。いわゆる「フクシマの問題」を掘り下げるべく、この文芸の可能性をさぐる。東日本大震災とそれに伴う津波という天災、その天災に対して十分な対策が講じられていないために引き起こされた原子力発電所の事故という人災で20,000人を超える死者・行方不明者が出ている。今後いかなる復興デザインが描かれても、そこに含むことがむずかしいであろう死者との共生を、近世俳諧のかたちを通して考える。

※東洋大学東洋学研究所では、平成26年度より、山崎甲一研究員を研究代表者とする研究所プロジェクト「日本、モンゴル、インド、中国における共生的精神文化の諸相」が行われています。本研究は、東日本大震災の問題に対峙しながら、これからの生き方や死生観・世界観に架橋していくコトバ・視点を発掘し、点検していくものですが、このたび、研究の一環として研究発表会を開催する運びとなりました。

入場無料・予約不要
皆様のご参会をお待ち申しあげます。

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