2016年11月19日 東洋大学東洋学研究所 研究発表例会

日時: 11月19日(土)午後3時より

場所:  東洋大学白山キャンパス 6号館1階  6103教室

井上円了の全国巡回講演と『高崎修養会誌』
出野尚紀 客員研究員

シヴァ神信仰の形成
 -「十二の光り輝けるリンガ」の聖地について
宮本久義 客員研究員

発表要旨「井上円了の全国巡回講演と『高崎修養会誌』」:
井上円了は、全国巡回講演のなかで、大正6年(1917)10月17、18日に群馬県高崎町において、計3回の講演を行った。赤坂山長松寺は、17日夜の講演場所であるとともに、宿泊場所でもある。同寺の山端息耕住職が組織した高崎修養会の記録が『高崎修養会誌』などとして残っている。それより、円了の巡講がどのようなシステムで行われ、どのような接遇を受けたのかを報告する。また、円了以外に修養会招きで講演した人びとについても報告する。

発表要旨「シヴァ神信仰の形成-「十二の光り輝けるリンガ」の聖地について」:
ヒンドゥー教の聖地はいくつかまとめられてグループを形成するものがあり、信徒たちに重要な巡礼地として認識されてきた。シヴァ神を祀る「十二の光り輝けるリンガ」はその代表的なものの一つで、インド北部および西部の重要な聖地を多く含んでいる。本発表では、『シヴァ・プラーナ』第4巻「コーティルドラ・サンヒター」中の記述をもとに、シヴァ神がどのような性質の神格として考えられてきたのかを探ってみたい。

*入場無料・予約不要 皆様のご参会をお待ち申しあげます。
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