2019年12月21日 東洋大学東洋学研究所 研究発表例会
東洋大学東洋学研究所
研究発表例会
日時: 令和元年12月21日(土)午後3時より
場所: 東洋大学白山キャンパス 6号館2階 6203教室
15:00~17:05予定
(15:00~16:00)
近代の真言密教における『釈摩訶衍論』観の問題―事相に対する理解の欠如―
関 悠倫 客員研究員
発表要旨:
真言密教において『釈摩訶衍論』(以下『釈論』)は、重要な典籍として位置付けられ、事相(実践面)教相(教学面)両面において非常に研究が盛んであった。
しかし、近代以降、専ら教相のみで用いる典籍と認識され、事相との関わりについてはほとんど言及されてこなかったようである。
本発表では、空海や後代の学匠の理解を確認し、その後、事相における法流の印信類を紐解くことで、近代の真言密教の『釈論』観とは異なる知見を呈示することにしたい。
(16:05~17:05)
ヒンドゥー教のクリシュナ寺院の組織と運営―インド・ヴリンダーヴァンのラーダーラマン寺院の事例から―
澤田彰宏 客員研究員
発表要旨:
北インドのブラジュ地方に位置するヴリンダーヴァンはヒンドゥー教クリシュナ神の聖地である。中世に興ったバクティ信仰のクリシュナを奉ずる諸宗派がこの町に本拠地をおき、現在では大小無数のクリシュナ寺院があり巡礼を集めている。
本発表ではそれら諸寺院のひとつであるチャイタニヤ派のラーダーラマン寺院、特に輪番住職のゴースワーミー師家と寺院運営パンチャーヤトについて、本年2度の現地調査によって得られた資料から報告するものである。
入場無料・予約不要
皆様のご参会をお待ち申しあげます。
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