2024年度 第4回研究発表例会 (対面&オンライン) 10/5(土) 15:00~開催
2024年度 第4回研究発表例会 (対面&オンライン) 10/5(土) 15:00~開催
15:00~
開会の辞
15:05~15:35
板敷真純 奨励研究員
発表題目:
『熊野教化集』に見る女性教化者とその内容ー物語の「女房」は聴衆に何を語るかー
発表要旨:
本発表で用いる『熊野教化集』は聴衆が「女房」に多数の質問をし、この女房がそれらの問いに対し回答を行う
のが大筋の物語である。その質問は熊野権現と阿弥陀仏の関係など多岐に渡り、最後に聴衆は「女房」の教化を
受けて念仏門に帰入したとして物語は終わっている。このように本書は女性の教化の姿が表れるという点で非常
に貴重な史料である。
本発表では『熊野教化集』を用いて中世真宗の女性宗教者像の一側面を明らかにしていきたい。
15:45~16:15
堀内俊郎 研究員
発表題目:
ヴィマラミトラの『般若心経』後半部解釈―般若波羅蜜とマントラについて―
発表要旨:
ヴィマラミトラの『般若心経』注は、インド人が大本の『般若心経』をどのように読んだのかを解明できるという点で興味深い。しかし、従来の研究ではその正確な理解がなされてこなかった。本発表ではまずヴィマラミトラによる『般若心 経』解釈の大枠を簡潔に提示し、そのうえで、同論の後半部を『般若心経』の経文と対照させながら解読し、ヴィマラミトラが般若波羅蜜とマントラの関係をどのようにとらえていたのかを明らかにする。
16:25~16:55
宮本久義 客員研究員
発表題目:
ヒンドゥー聖地カーマーキヤーの縁起譚再考
発表要旨:
インド北東部アッサム州に位置するカーマーキヤー(Kāmākhyā)はシヴァ神妃の別名の一つであるが、インドに
51か所ある「女神の座」の筆頭であり、女神の女性器を御本尊とするなど極めて特異な聖地である。昨年、『カ
ーリカー・プラーナ』所収のこの聖地にまつわる縁起譚の特徴について発表したが、その後いくつかの資料を精
査する機会を得たので、あらためて女神の出自や性格、聖地の構造について検討してみたい。
17:00~17:15
講評
~17:20
閉会の辞
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