2024年度 第2回研究発表例会(オンライン)
2024年度 第2回研究発表例会(オンライン)
15:00~15:05
開会の辞 曽田長人 研究所長
15:05~15:45
志村 敦弘 奨励研究員
15:55~16:35
山口 しのぶ 研究員
16:50~16:55
閉会の辞 曽田長人 研究所長
●発表題目・要旨
【発表者】
志村 敦弘 奨励研究員
【題目発表】
王陽明の「楽」の思想ー「情」と「見在」の意義ー
【発表要旨】
陽明学の創唱者、王陽明(1472~1529)は、しばしば「楽は是れ心の本体なり」と語った。しかし、「楽」(たのしみ)が「心の本体」であるとはいかなる意味であろうか。またこれに関して、「楽」は感情であるが、それにとどまらないともいう。いずれも不可解な主張にも思われるが、その真意は何であろうか。そこで本発表では、彼の発言中に見える「情」と「見在」(現在/今、ここ)という語を手掛かりとして王陽明「楽」思想を解明したい。
【発表者】
山口しのぶ 研究員
【題目発表】
インドネシア、バリ・ヒンドゥー教の世界観―寺院構造と儀礼を中心として
【発表要旨】
インドネシアのバリ島では、多くの人びとがバリ・ヒンドゥー教を信仰している。バリ・ヒンドゥー教は、インドとは異なるバリ固有の神々や独特の世界観を有している。またバリ・ヒンドゥーの儀礼にしばしば使用されるサンスクリット語の儀軌の中には、僧侶がシヴァ神と一体感を得るような神秘主義的な要素も見ることができる。本発表では、寺院構造や儀軌にみられるバリ・ヒンドゥー教世界観の特色について考えてみたい。