【東洋学研究所】2023年10月21日(土) 第2回研究発表例会
【東洋学研究所】2023年10月21日(土) 第2回研究発表例会
開催
2023年10月21日(土) 15:00開催 オンライン(Google Meet)
プログラム
●15:05~ 出野尚紀 客員研究員
井上円了の明治25年冬期巡講について~播磨・備前・安芸・周防・長門~
井上円了は、明治25年(1892)1月21日から3月6日までの46日間に、兵庫県(1町)、岡山県(1村)、広島県(2市村)、山口県(21市町村)、広島県(1町)の順に26市町村で講演を重ね、京都を経由して帰京した。市町村史誌や新聞資料などを利用することでこの講演記録を再構成する。そして、各地の講演がどのように行われたか。面会人たちはどのような人たちであったのか。講演地の選定理由として何があるのかなどを考察する。
●15:55~ 堀内俊郎 研究員
経典の目的とは何か?世親の『経典解釈方法論(『釈軌論』)』より
世親(ヴァスバンドゥ)の『経典解釈方法論(『釈軌論』)』に対しては近年研究が徐々に蓄積されつつある。しかし、チベット語訳の難解さゆえに、その論旨や内容が必ずしも正確に理解されていない部分もある。本発表では、世親の経典解釈法の大枠を概観した上で、経典の「目的」についての新たに発見された関連議論を提示することによって、当該議論を読み直し、経典や釈尊の説法に対する世親の理解の一端を解明したい。
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