東洋大学東洋学研究所 2022年度第3回オンライン研究発表例会
日時 :2022年12月10日(土) 午後2時(14:00)開会
プログラム
14:00~14:05 開会の辞 原田香織研究所長
14:05~14:45
佐々木月樵が見た日本仏教の特徴
――民衆信仰論と経典分類論とを手がかりに
伊藤 真 客員研究員
発表要旨
本発表では、清沢満之門下として浩々洞や大谷大学で活躍し、新しい時代の仏教を模索した真宗大谷派の佐々木月樵(1875–1926)を取り上げる。佐々木は、日本仏教は三宝の「法」(教理)よりも「仏・僧」(人)を重視してきたとする一方で、日本に流布した諸経典についても国家経典・国民経典・民衆経典に分類するなど強い関心を示した。佐々木の民衆信仰論と経典分類論から、彼が見た日本仏教の特徴の一端を考察する。
(10分休憩)
14:55~15:35
10~13世紀カルナータカ地方の中間的支配者集団
――旧ダールワーダ県南部の事例を中心に
石川 寛 客員研究員
発表要旨
10~13世紀を中心にインド・カルナータカ地方を支配した後期チャールキヤ朝の下では、周縁地方の開発が進み、バラモン集団をはじめとして、商人、農民、兵士らの諸集団が主体となって、王朝の統治下にありながらも半ば自律的な性格をも併せ持つ地域社会が形成された。
本発表は刻文史料をもとにそうした地域発展のプロセスをたどり、その歴史的意味について考察する。
15:35~15:40 閉会の辞 原田香織研究所長
●本研究発表例会は、オンライン(Zoom)にて行います。参加費無料ですが、申し込みが必要です。
●申し込み方法:toyogaku※toyo.jp(アルファベットを半角に、※を@に、変換して下さい)宛てに12月9日までにメールをお送りください。メール本文には、「名前」「住所」「電話番号」を記載して下さい。折り返しZoomURL、パスコードをお送りします。
●お問い合わせ先 東洋大学東洋学研究所 〒112-8606 東京都文京区白山5-28-20 電話番号 03-3945-7483