2020年12月16日 東洋大学東洋学研究所 公開講演会
東洋学研究所では、オンラインにて公開講演会を開催いたします。
詳細は以下の通りです。
詳細
講演題目: ガンダーラ美術から見る初期大乗仏教
講演者: 宮治 昭 先生(龍谷大学、名古屋大学名誉教授)
日時: 令和2年12月16日(水)午後2時(14:00)より
場所: オンラインリモート講演会(運営 東洋学研究所)
講演要旨:
西北インドでクシャーン朝時代(A.D. 1~3c)以降隆盛したガンダーラ美術は、仏伝を主題にした彫刻が圧倒的に多いが、大乗仏教と関わる一群の彫刻がある。しかし、それらがどのような内容を表したものか、様々な議論がある。それらの彫刻を図像から4種に分類し、検討すると共に、5世紀以前に漢訳された〈大品般若経〉〈法華経〉〈華厳経〉〈無量寿経〉に見られる、仏陀の「大光明の神変」に注目する。「大光明の神変」は大乗仏教の仏身観・菩薩観・世界観と密接に関わっており、ガンダーラの初期大乗仏教を考える上で鍵となる。初期大乗経典の趣旨・意図、および図像伝統・造形言語の両面からその様相を探ってみたい。
講演者略歴:
1945年、静岡県沼津市生まれ。1968年、名古屋大学文学部(美学美術史)卒業。1972年、同大学大学院博士課程(印度哲学)中退。
弘前大学助教授、名古屋大学教授、静岡県立美術館館長、龍谷大学教授、龍谷ミュージアム館長を経て、現在、龍谷大学名誉教授、名古屋大学名誉教授。1969年よりインド、パキスタン、アフガニスタン、中国の仏教美術の調査を続ける。
専門はインド・中央アジア仏教美術史。
主要業績(著書)
『インド美術史』(吉川弘文館)
『涅槃と弥勒の図像学―インドから中央アジアへ』(吉川弘文館)
『仏像学入門―ほとけたちのルーツを探る』(春秋社)
『仏像を読み解く-シルクロードの仏教美術』(春秋社)
『ガンダーラ 仏の不思議』(講談社選書メチエ)
『世界美術大全集 東洋編13・14 インド(1)(2)』(共著編、小学館)
『バーミヤーン、遙かなり』(NHKブックス)
『インド仏教美術史論』(中央公論美術出版)
など。
○本研究発表例会は、オンライン(Zoom)にて行います。参加費無料ですが、申し込みが必要です。
(※定員100名 先着順 定員になり次第締め切ります。)
○申し込み方法:toyogaku@toyo.jp宛てに12月11日までにメールをお送りください。メール本文には、「名前」「住所」「電話番号」を記載して下さい。
○折り返しZoomURL、パスコードをお送りします。
○お問い合わせ先 東洋大学東洋学研究所 〒112-8606 東京都文京区白山5-28-20 電話番号 03-3945-7483
HP: https://www.toyo.ac.jp/research/labo_center/toyogaku/
Twitter: https://twitter.com/beVAkpnlytNTvlL/status/1309777995452751872