2018.12.12|WED
2018.12.12|WED
日時: 平成30年12月15日(土)13時より
場所: 東洋大学白山キャンパス 5号館地下1階 5B12教室
『サーダナ・マーラー』におけるマハープラティサラー
園田沙弥佳 奨励研究員
発表要旨:マハープラティサラー(Mahāpratisarā)とは、初期密教経典の『大随求陀羅尼』が神格化された尊格であり、インドをはじめ、ネパール、チベット、中国、日本等で知られている。インド密教ではパンチャラクシャー(Pañcarakṣā、五護陀羅尼)の一尊に含まれる女神である。本発表では、11~12世紀頃インドのアバヤーカラグプタによって編纂された観想法儀軌『サーダナ・マーラー』(Sādhanamālā、『成就法の花環』)に収録されているマハープラティサラーの成就法を取り上げ、その機能や特色について考察する。
1920年前半の東洋大学と朝鮮
佐藤 厚 客員研究員
発表要旨:日本が韓国を統治下に置いていた1920年代前半、東洋大学と朝鮮との関係は緊密であった。朝鮮の儒教系団体が数回にわたり東洋大学を訪問して大学で歓迎会を開催したほか、東洋大学の朝鮮分校を京城(現在のソウル)に設立する計画も進められていた。筆者はこれらについて研究を進めてきたが、本発表では新たな資料を追加しながら、この時代の東洋大学と朝鮮との関係について明らかにする。
ヒンドゥー聖地バナーラスにおける「解脱」について
宮本 久義 客員研究員
発表要旨:北インドの聖地バナーラス(別名ヴァーラーナスィー)には、そこで死ねば即解脱が得られると信じる多くの人々が集まる。本発表では『シヴァ・プラーナ』、『マツヤ・プラーナ』などの聖典の中の聖地に関する縁起や巡礼・崇拝の作法を説くマーハートミヤ文献の中で、そのような信仰がどのような形で説かれてきたのかを考察する。また、現在のバナーラスにある死を待つ人々の館の存在についても言及する。
入場無料・予約不要
皆様のご参会をお待ち申しあげます。
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