2019.4.29(月)、雨、気温20℃位、西風
淀川口(15:40)→淀川小屋(16:40泊)
2019.4.30(火)、雨、気温20℃位、南西風
淀川小屋(5:40)→花之小江河(7:05~7:15B)→宮之浦岳(9:55)→淀川小屋(14:10泊)
2019.5:1(水)、雨のち曇り、気温20℃位、西風
淀川小屋(8:40)→紀元杉(10:10)
今年のGWは令和改元の10連休で、7年前に台風で撤退した宮之浦岳に登るべく、屋久島にやって来ました。しかしこの時期には珍しいという大雨が降り、縦走は諦めて、なんとかピストンで登頂を果たしました。計画より一日早く下山したあとは好天となり、充実した屋久島観光を楽しみました。
初日は鹿児島市内のホテルに前泊します。シルクインホテルは大浴場があってなかなか良かったです。
鹿児島料理の名店「吾愛人」で前夜祭とします。一寸変わったおでんや地魚の刺身や薩摩黒豚のとんかつなど、どれも美味しいです。
鹿児島港からフェリーで屋久島に向かいます。波が高く宮之浦港の着岸が危ぶまれましたが、1時間遅れでなんとか着きました。
予約しておいたジャンボタクシーで淀川登山口へ直行しますが、道路が冠水するほど雨が降っています。
元気を出して登山口を出発。今日は淀川小屋まで1時間足らずの行程です。
ザーザー降りの中を小屋に向かいます。
フェリーが遅れたせいもあり、小屋着が遅くなって入る場所がありません。雨が強くテントも使えないので、何とか隙間に入れてもらいます。
廊下も一杯だったのでザックの上に座って一夜を明かします。荷物を出すこともできないので、カッパを着たまま、マヨネーズパンと白ワインの夕食を取ってじっとしていましたが、流石に一睡もできませんでした。
夜中にいったん雨が上がりましたが、今日も大雨の予報です。山上の小屋も混んでひどいことになりそうだったので、縦走は諦めて、宮之浦岳をピストンすることにします。
明け方は雨が上がって気持ちも明るくなります。
高層湿原の花之江河は霧の中です。
また降り出した雨と風の中を進みます。所々に岩場もあって時間が掛かります。
稜線に出ると吹き降りでしたが、何とか宮之浦岳に登頂しました。
7年ぶりの懸案のピークですが、長居できる状態ではないので、写真だけ撮ってすくに下山に掛かります。
夕立のような雨が一日降りしきる中、淀川小屋に戻って来ました。
ここがテン場ですが大雨で池になっていて使えません。水場も茶色い濁流になっていて、Hさんが浄水器を持ってきてくれて助かりました。
ともあれ宮之浦岳には無事登頂。
今朝、寝床を確保してから出発したので、5人揃って小屋に入ることができました。登頂の乾杯をして、シュラフに入ると知らぬ間に寝てしまいました。
翌日もまだ雨が降っています。色々と計画変更も考えましたが、どうやっても雨からは逃れられなかったようです。
バスの時間に合わせて小屋をゆっくり出発し、紀元杉までやってきました。これも大きな屋久杉で、樹の周りを一周する遊歩道があります。
一日早く下山したので泊まる場所に困りましたが、みさおちゃんが執念で電話して「一期一会」という民宿を見つけてくれました。
上から下までびしょ濡れで、お札を干している人もいます。
宿が素泊まりだったので、「いその香り」という寿司屋で夕食にします。名物の首折れさばはプリップリでとても美味です。
地魚のにぎりも美味しいです。
今日は令和改元日なので、売店にお祝いの饅頭が売られていました。
部屋に戻って二次会。調子に乗って焼酎を飲み過ぎてしまいました。
屋久島の後半は観光です。今日は白谷雲水峡を歩きます。
遊歩道に色々な名前の付いた屋久杉が現れます。まずは「くぐり杉」の根元の隙間をくぐって進みます。
こちらは「七本杉」です。
そして、もののけ姫の舞台となった「苔の森」です。
太鼓岩に登ると展望が開けます。
昨日までの大雨が嘘のように晴れ渡った宮之浦岳から永田岳の稜線です。
辻の岩屋はびっくりするほど大きな一枚岩が屋根になっています。
7年前に泊まった白谷小屋に立寄って下山しました。
本日の宿は民宿「いっぱち」です。港から遠いのが欠点ですが、5人で3部屋使わせてくれたりサービスは良いです。
お料理も色々な魚が並んで美味しいです。
翌日は初めから予定していた島内観光の日です。まず屋久杉自然館を訪れます。
ここは、屋久杉を見たり触ったり五感で感じられるように工夫してあり、とても良い施設です。
続いて屋久島滝巡りへ。最初は海へそそぐ「トローキの滝」です。後ろは本富岳です。
次に「千尋滝」です。巨大な花崗岩の一枚岩の上を滝が流れ落ちています。
滝巡りの途中で近くにある尾之間温泉に立ち寄ります。熱い湯が湯船の底から湧いていて登山で疲れた体に沁みます。
滝巡りの最後は大川の滝です。滝つぼ近くまで近寄って豊かな水を実感します。
道幅の狭い西部林道にはヤクザルが一杯いました。
永田岬にある白亜の屋久島灯台に立ち寄ります。
東シナ海展望所からは口永良部島や薩南諸島が望めました。
こちらはウミガメが産卵に来るという一湊浜海水浴場。海の色が深い青です。
最後の宿は7年前にもお世話になった「華のや」さんです。ご主人は千葉から移住して25年目だとか。
いろいろな手料理を美味しくただきました。
長かった屋久島の旅も帰る日がやってきました。復路は高速艇ロケットを使います。
鹿児島について、天文館の「こむらさき」のラーメンを頂きます。
そして「むじゃき」の白熊君に舌鼓。
最後は仙厳園を見学して、鹿児島空港から成田経由で自宅に帰りました。