(1)コロンビア北部へのクルマの旅
コロンビアでの数少ない友人であるHernan、それに娘のMatzudyと共に2日間、Hernanの車で旅行しました。
2020年1月3日の金曜日、コロンビアにおける僕の数少ない友人であるHernanと娘のMatzudyが車で来て、土曜日と日曜日に日帰りで旅行しました。 彼等については、僕のホームページにも何回か書いているので、写真も見たことがあるかも知れません。
翌週の土曜日、またHernanが、また車でですが今度は一人でやって来ました。そこでマリアを加え三人で、19日(日)まで北コロンビアを彼の車で旅行してきました。この車、彼の父親が2016年9月に亡くなった時に買った宝くじの様なもので当たったものです。去年はこの車で4月13日から6日間と8月29日から8日間の2回、コロンビアの南と北西を、同じ3人で旅行しました。コロンビアは米国やスペインと違ってホテルが安いので助かります。
同じ週の土曜日から9日間、首都Bogotaの北部地方を、またHernanの車で旅行しました。Bogotani戻る前、約30㎞北にあるPachoと言う街に行きました。街外れあるホテルに泊まったが、客は我々3人だけでした。
今回は3人で2,000円から3,200円位のホテルでしたが、2回目の一番安いホテルは3人で800円でした。コロンビアのこうした安いホテルにはもちろん食事は着いていませんが、焼き鳥一羽とコーラやジュースを入れて700円くらいですから、安く旅行できます。ただコロンビアを車で旅行すると、田舎のガタガタ道でも道路使用料金が取られます。一回300円位ですが、一日に3か所を通ると1,000円近くになりますから、無視できません。
Hernanとはいまから28年くらい前に海外留学で、僕等が間借りして勤めていた大阪市環境科学研空所へ来ていた時に会いました。ホームページに書いたので知っているかも知れませんが、僕のアメリカ旅行で再会した訳です。ボゴタに着いた時には、彼の両親の家に泊めてもらい、その後は建築中の彼の家を僕がお金を払って完成しました。
ボゴタの日本料理店「侍や」のご主人。2003年4月23日、北米からコロンビアに来て、6月6日に初めて店を訪ねました。柔道の達人であります。横にいるのは奥さんです。
(2)メキシコ旅行は解約しました
この数年間にチリ・アルゼンチン、米国、パラグアイ・ブラジル、スペインといった国々を旅行してきました。2020年はマリアとメキシコに行こうと考えて、去年のスペイン旅行を終えた直後の9月から旅館の予約や航空券の手配を行ってきて、10月には済ませました。それは2020年4月14日から5月14日までの一か月の旅行なので半年前に準備を完了していました。
まずメキシコ・シティーで3泊してから、北東に飛行機で1時間10分の距離にあるCuliacanと言う街に行く予定でした。ここはカリフォルニア半島の先端からカリフォルニア湾の反対側にある街です。その街にはマリアの弟が結婚して住んでいるからです。その後、南に下りMazatlan 、さらに南の太平洋岸のPuerto Vallarta、少し内陸に入りGuadalahara、再びメキシコ・シティーで2泊だけして、南に下り太平洋沿いの有名な観光地Acapulcoに行き、メキシコ・シティーに帰る手前でCuernavaca を訪れる計画でした。それぞれの街で3~4泊する予定でした。
メキシコへは2020年4月14日から1か月妻のマリアと旅行する予定でしたが、武漢ウイルスのため行けませんでした。地図は予定していた旅行先を示しています。
メキシコ・シティーのホテルは安くて、市の観光の中心地Plaza de Zocalo(Plaza de la Constitucion)から1.9㎞及び2.0kmと比較的に近い二つの三ツ星ホテルなのですが二人朝食付きで一泊2,600及び4,700円という安さでした。
航空券はコロンビアのボゴタからメキシコ・シティ―まではメキシコ航空を二人往復で80,300円、国内便は先に書いたCuliacanまでの便(二人で12,300円)に加え、GuadalaharaからMexico City (9,400円) Mexico CityからAcapulco (10,000円) で購入しました。
メキシコは、2018年の12月から左翼政権に代わりました。すこし不安だったのですが、マリアの弟が住んでいるそのCuliacanで、2019年10月17日、麻薬組織と警察の銃撃戦が起こりました。行けるかどうか少し心配していたのですが、武漢ウイルスが起こり、それどころではなくなり2020年3月10日に搭乗券とホテルを解約しました。
(3)武漢ウイルス
①武漢市で発生
2019年の11月17日(または12月8日)に中国の1200万の人口を抱える武漢市で新型コロナ・ウイルスが発生していたのです。発生源の武漢は1月23日から封鎖されました。武漢封鎖の3日後、北京市が市域を超える全てのバスの運行を停止しました。その後、北京、上海等でも街が封鎖され、中国の街の全ての道路からは人影が消えました。
今、世界中を苦境に追い込んでいる
武漢ウイルスの場所を示しています。
1月30日、遅ればせながら、世界保健機関(WHO)が緊急事態宣言を出しました。そこで日本政府もやっと2月1日に、中国の湖北省への滞在歴がある外国人等への入国禁止措置を決定しました。これが3月5日に更に強化され3月9日~3月31日までの間に日本へ入国する人については、2週間に渡り管理隔離されることになりました。
中国国内では、武漢以外の移動制限は3月25日に解除されました。武漢で2000人の患者を収容するため緊急に建設された病院が、治療を終え患者がいなくなったとテレビが報じていました。また、北京等の街に人や車が帰ってきたと言う情報もテレビに映し出されていました。しかし、これは中国政府によるゴマカシではないかとも報道されています。それを示す報道がありました。家庭内に閉じ込められていた1万人の人達が、街に出て暴動を起こしていたのです。こうした中で武漢は4月8日に封鎖解除が行われました。
②世界の武漢ウイルス禍
世界の武漢ウイルス感染者数の上位20か国を表す表です。コロンビアは
上位13位になっています(2020年7月30日現在)
武漢で発生したウイルスは全世界に拡大し続けました。米国はイギリスを除くヨーロッパ全域からの入国を、3月13日から30日間に渡り禁止とし、ニューヨーク等の大都市を封鎖しました。3月19日にはイタリアの死亡者数が、中国のそれを上回り、日本は入国拒否の対象を欧州の一部地域まで拡大し、欧州から入国者に14日間の待機要請を実施することになりました。米国ではカリフォルニア州に続き、3月22日にニューヨーク州に外出制限が出され、住民は4月19日まで自宅待機するよう求められました。3月23日にはスペインへの入国が30日間禁止されました。そして3月25日にはスペインの死亡者数が、中国の死亡者数を超えました。3月27日には、米国の患者数が10万人を超え世界最大となりました。患者数の増加の勢いは止まらず、7月30日では1,729万人で死者数は667,011人となり、死者数ではインフルエンザを超えています。参考までに米国のインフルエンザに関する2014年からの統計値を見ると、毎年の患者数が2,400〜4,500万人、入院患者数は28〜81万人、死者数は22,705〜51,326人に達していると報告されていますから、患者数では1/10程度ですが、死者数は武漢ウイルスの方が多くなっています。しかし、今回の武漢ウイルスでは、世界中の大都市が完全に封鎖されました。そのような映像(https://www.youtube.com/watch?v=uqHYq2KrwUc&t=88s 2020/04/13)と写真(https://www.businessinsider.jp/post-209967 2020/03/26)がインターネットに載っていました。ちょっと世界の終末と言う感じの写真でした。
③日本にも武漢ウイルスが!
さて日本はどうだったでしょうか。4月1日の時点では、ロシア、ヨーロッパ、南アフリカ、インド、タイ、中国、香港、フィリピン、オーストラリア、米国、中南米の殆ど全ての国が閉ざしている中で、日本の患者数はシンガポール、それに台湾とともに少なかったのです。ところが4月4日(土)と翌日の日曜日に東京都の患者数が一日に付き100人を超え、病院のベッドの不足が心配されるようになりました。そこで日本政府は4月7日から「緊急事態宣言」を東京地域、大阪地域それに福岡の7都道府県に出しました。しかし、これは海外の国々のように都市の封鎖ではなく、鉄道やバスによる通勤もできるし、役所もあいているので、住民に自粛を求めると言った軽いものでした。
国内の武漢ウイルス感染者数の推移を示す図です。一度減少しましたが、また第2の感染ピークを迎えようとしています(2020年7月28日現在)。
しかし日本人は、中南米諸国の人達と違って、法律で決まっていなくても政府の言うことはよく従う民族です。そうは言っても、4月7日に緊急事態宣言が出されてからも5月8日頃まで患者数は増え続けました。そして、5月14日に日本全国39軒の緊急事態宣言の解除がなされ、5月25日に全面解除となったのです。しかし患者数はまだ少し残っていました。その後、患者数は徐々に減っていき、6月の20日前後に最低となりました。ところが、7月の初め頃から7月20日まで、再び徐々に患者が増え始めました。
④微酸性次亜塩素酸水を日本に送る
話は少し変わりますが、僕は毎日インターネットでニュース番組を見ています。武漢ウイルスのニュースも早くから見ていました。それで、ウイルスの予防にはアルコールやハイターよりも、微酸性次亜塩素酸水(買ったのe-ziaと言う製品)はが良いと書かれているのを読みました。そこで日本で売られていたこの除菌剤を注文しました。注文したのが2月16日で、まだ武漢ウイルスがそんなに問題かしていなかったので、インターネットで問題なく注文出来て、姉、弟、妹にそれぞれ1箱ずつ送りました。コロンビアでは微酸性次亜塩素酸水のようなものは売っていないので、僕達はアルコールを買いました。1?便が100円位で売っていたので買いました。しかしその後、アルコールは5倍くらいに値上がりして一瓶450円位で売られてたとマリアに聞きました。
➄マスクの品切れはなかった
さらに2月18日にはフサガスガの30円ショップで、マスクが1袋100ペソ(30円弱)で10枚入りのものが売られていました。1枚が3円弱となります。僕は店に置いていた32袋全部を買い、2袋は自分用に30袋は姉、弟、妹に10袋ずつを買って日本に送りました。一人100枚のマスクで、300円弱とは安いでしょう。全部買ったのでもう入荷されないと思っていましたが、数日後再び行くと、また入荷されていたので自分用にまた100枚買いました。日本でのマスクの品切れのことをマリアに話すと、この頃はまだコロンビアに感染者がいなかったので簡単に変えましたが、その後は値上がりして、1枚100円で売られていたそうです。また使ったマスクは鋏で裁断して捨てるようにしないと、それを拾って使ったり、また売却する人もいると言われました。世間ではマスクは一回使ったら捨てて、新しいものに変えると言われていますが、僕にはこれが理解できません。僕は使った後、アルコールで消毒して再利用しています。
コロンビアではアルコールやマスクの品切れはありませんでした。僕達が店に置いてあるマスクを全て買い取ったのですが、しばらくしてまた大量に入荷していました。しかし日本や欧米では中国の買い占めで大変だったと報道されていました。4月1日に、安倍首相が一世帯当たり2枚の布マスクを各家庭に送り届けると言って、国民の多くを呆れ変えさせました。そのマスク長い間かかってまだ着いていないと報道されていましたが、もう全家庭に届いたのでしょうか?マスクの配給で国家元首が動かなければならないと言う世界は本当におかしいのですが、そのマスクを去年から世界中で買い占めた中国政府は、全く常軌を逸していると言えます。
⑥コロンビアの外出禁止令
欧米やアジアが武漢ウイルスで大騒ぎしているころ、中南米は全く静かでした。しかし、コロンビアでも3月6日(金)に患者の第1号が発生しました。イタリアに留学していた20の女性だと報道されています。このような状態で、僕はメキシコへの旅行をどうしようかと考えていました。3月10日にメキシコに住んでいるマリアの弟にEメールを送りました。彼から自分が住んでいるCuliacanでも患者が2人出たと報告がありました。状況はこれからドンドン悪くなりそうです。飛行場や航空機内の混雑ぶりを想像しました。この時期に旅行するのは良くないと思いました。コロンビアからメキシコ・シティーの航空券には、「発券後のキャンセルに関しては、アエロメヒコ運賃規約に準じる手数料に加えて、払い戻し手数料がお一人様につき5,500円かかります。」と書かれていたので、解約しようと思って東京の事務所に電話しました。しかし残念なことに、お金は帰ってこないと言われました。それでは旅行を延期できるのかと聞くと、10月まで出来るが、そのためには一人2万円、二人で4万円支払う必要があると言われました。航空券の半額です。この武漢・ウイルスは夏の暑さにも耐える可能性があると報じられています。それで旅行をキャンセルすることにしました。
コロンビアでウイルス患者が出て10日経過した3月16日(月)には患者数が54人に増加しました。3月22日には感染者数が200人を超えました。この国の感染者は日本と違って若い人が多く、20歳代が19人と報道されています。この国では老人の海外旅行は日本よりも少なく、若い人の海外留学者が多いからと想像しています。
外出禁止令が出される少し前の3月17日、僕とマリアは近所のスーパーに買い物に出かけましたが、この時は少し品不足ながら品物がそこそこありました。翌日マリアが近所の別の食料品店に行きましたが、殆ど売り切れだったと言って2,000円位を買ってきました。翌々日、彼女はバスに乗りフサガスガのスーパーに行って、2,200円位の食料品等を買ってきました。その中にインスタント・ラーメンがありましたが、4袋だけで、それ以上は売ってくれなかったと言いました。日本でのトイレット・ペーパー売り切れ問題等、この様に販売制限をして、例えば一家に一袋のようにしておけば良かったのではないかと思いました。
そして3月23日にはコロンビアにも外出禁止令が出されました。この日から4月6日までは週2回だけ買い物に行くことが許されていましたが、4月6日からは週1回になりました。
この外出禁止令は、その後強化され、7月13日まで延長されました。すなわち一家族で週2回だけになったのです。具体的に言えば、コロンビア住民票番号の下一桁の番号によって週2回だけ食料品の買い出し等の外出が許されると言うものです。マリアは3、僕は4でどちらも火曜日と金曜日でした。同じ日に当たったので、我が家では週に2回しか買い物に行けませんでした。4月27日からは70歳以下の人達が外出できると言われていたのですが、延期されました。また、僕のような70歳以上の老人については、不要な外出が禁止されていました。
2020年7月30日時点で、コロンビアの感染者数は世界13位となっています(https://newsdigest.jp/pages/coronavirus/ ) 。
武漢ウイルスによるこの騒ぎは特効薬が開発されるまで、多分少なくともあと1年くらいは解決されないと言われています。生きているうちに、こんなことが起ころうとは全く想像していませんでした。
普通、3か月と20日も外出できないとは大変なことだと思います。ただ僕の場合は、友達もいず、毎日家の中で本を読みインターネットでスペイン語映画や会話番組、それに日本語の世界情勢分析番組を見ているので、あまり困りません。
⑦散髪と無料音楽会
とは言え困ったこともありました。その一つは散髪です。武漢ウイルス騒ぎが出るまで、最後に散髪したのは1月8日でした。髪の毛が伸びて気持ちが悪いので、4月16日にマリアに頼んで少し切ってもらいました。5月14日にも一度切ってもらいました。そして6月2日(火)に約5か月ぶりの散髪でした。
もう一つは、ほぼ毎週末にフサガスガの街で行われていた無料音楽会が、武漢ウイルスのため開かれなくなったことです。毎週マリアと行って、演奏家や歌手に一番近い席で、ビールを飲みながら聴くのが楽しみでした。コロンビアにはどんな街にも大きなスーパーマーケットがあります。日本で言うと百貨店と言った規模です。フサガスガにも1軒あり、2003年に建てられたと聞いています。そして去年からさらに巨大なスーパーマーケットが建設されています。武漢ウイルスのため建設が中断されていますが、この二つのスーパーでも音楽会が開かれるのを期待していたのですが、何時になることでしょうか?
⑧蛇口のパッキン交換
そうこうしているうちに、水道の蛇口のパッキンが破れて水が漏れだしました。この蛇口はUSA製で首都ボゴタで買ったのですが、フサガスガでは売っていません。しかし、フサガスガの蛇口を売っている店を何軒もまわり、一軒だけでサイズの少し大きなパッキンを見つけたので買いました。やはりサイズが違うのですぐに水漏れが始まりました。合計6~7本買ったのですが、やはり駄目でした。そこでインターネットで同じ水道栓を売っているボゴタの店を見つけて、注文しました。たかがパッキン、何年も使うつもりだったので、交換用に6本注文しました。5月4日に郵便物で送られてきたのを無事受け取りました。1㎜ほどサイズが短かったのですが、大丈夫だろうと取り付けましたが、駄目でした。結局、蛇口本体をフサガスガの店に行き、USA製を止めコロンビア製の物に変えました。水漏れは止まりました。お陰で水道の蛇口について良く調べたので、少しだけ賢くなりました。
⑨支払い
僕達の住んでいる住宅地の前には、片側1車線ですがパン・アメリカン・ハイウェーが走っています。武漢ウイルスのため従って3月の中頃から6月の末頃まで、バスの通行がありませんでした。タクシーもほぼ走っていませんでした。僕達はフサガスガの街から3~4㎞離れた郊外に住んでいるので、公共料金の支払いをどうしたら良いかと思っていました。こちらでは銀行振り込み制度がないのです。しかしこれらの支払いは近所でもできるようにしてくれました。そうは言ってもインターネット代の支払には困りました。4月17日のことでしたが、支払い期間が数日しかないのに請求書が届かないので、インターネットで取り寄せ、印刷して、近所のある場所へマリアが支払いに行ってくれました。しかし、彼女の外出可能日は火曜日なので、警官に捕まると2万7千円くらいの罰金を取られます。でもインターネットが止められると、午後からのスペイン語の映画や会話番組と夜の日本や世界情勢を見られなくなるので、罰金を取られる覚悟でマリアに行ってもらいました。途中にもちろん警官はいたらしいのですが、身分証明書を要求されることもなく、支払いを済ませて帰ってきました。この国では各種の支払は、毎月の初旬、中旬、下旬と別れていて、最低月に3日はフサガスガの街に出かけなければなりません。日本での自動支払い制度は本当に便利だったと思い出しています。
⑩インターネットのTV録画番組
僕は毎日、インターネットのTV録画番組を見ています。皆さんはNHK等のテレビを見ているかも知れませんが、インターネットTVは資金力がなく貧乏なので、全部カメラを置いて人がしゃべるだけの番組です。NHK等のテレビは殆んど左寄りで、例えば去年の香港デモ等の番組は殆んど放送さえしていなかったと聞きました。しかしいくらなんでも、武漢ウイルスのことは放送されていますよね?! そして現在、世界中が閉鎖されていますよね。さて、日本の感染者がシンガポール、香港等に続いて異常に少ないことはご存知ですよね。このインターネットTVに、日本の二人の年配の学者、高橋洋一さんと武田邦彦さんが出演しています。二人とも東京大学の理工系の出身で、東大卒の人達は、中央官庁に就職して人民の利益に反することをしている人が多いですが、この二人は少し違うようです。二人とも、世界は武漢ウイルスで大騒ぎしているが、大したことはないと言っていましたが、7月の初め頃から再び感染者数が増え始めました。確かに日本におけるここ数年のインフルエンザによる死亡者数は、年間に2,000~3,000人と言われていまが、それに対し武漢ウイルスによる死亡者は、7月31日時点で1,002人と出ています。大したことはなく、同時に今年はインフルエンザによる患者数が大幅に減っています。二人の結論によると、日本は大騒ぎする必要がないと言うことでしたが、本当にそうなれば良いとは思うのですが・・・。
⑪マリアの感染予防対策
感染防止について、武田邦彦さんは厳しいことを言っていました。果物には武漢ウイルス菌が付いているので危険と言うのです。マリアは何時も一階でテレビを見ていますが、コロンビアのテレビでも同じようなことを言っていたのか、彼女は、買ってきた果物を全部洗っています。買い物に行って帰ってきた後は、家に入る前に玄関口で上着を脱ぎ、ドアーの取っ手をアルコールで拭いています。武田邦彦さんも、手が感染の元と言って、手袋をし、ドアーを開けるのも左手を使うようにしていると言っていました。7月になると年寄りの僕にも外出が許されそうです。それまでに違反して近所の散髪屋に行こうと思っていますが、それよりも大事なのは歯医者です。
4月18日に、シャワーを浴びに風呂場へ行ったら、服脱ぎ場に硬貨4枚が置かれていました。何だとマリアに聞くと、コロナ菌が付いているから乾燥させているのだと言いました。菌が死ぬには5~6日かかるとインターネットに書いていたので、風呂に入る間中、水に浸して置き、後で表面に着いた水を拭いて彼女に渡しました。あと一週間強でマリアが毎日外へ買い物に行けると聞いているので、そうなると毎日こんなことをするのは実に大変だと思います。
⑫歯医者が再開
2018年12月31日に右上の奥歯を抜いてもらいました。すぐに義歯を入れてくれるよう頼んだのですが、歯茎の中に人口歯を装着する「歯根」のような物を埋め込み半年ほど様子を見て、結果が良ければ人口歯を固定する部品を埋め込み、また半年以上待って、なおかつ結果が良ければ人口歯を固着し、駄目なら問題の歯の両側の歯を固定部分として固着すると言いました。1年以上待って、2020年3月6日に歯医者の最後の診断を受けて、結果が良かったので人口歯の製造をお願いしました。3月の終わり頃にできると言っていたのですが、製造を待っている内に、コロンビアにも武漢コロナの影響がでてきて閉鎖になったのです。6月1日から歯医者が開いたので予約して、6月9日に予約して人口歯を付けてもらいました。
この歯の前に、左下の奥から2番目の歯についても、2018年の中頃、同じ手術を受けていました。この時は、以前に「歯根」と書いた部分がしっかり残っていたので、すぐに人口歯を固着するための手術をすぐに行うことが出来ました。ですから半年待つだけで良かったのです。
一週間後に、歯の洗浄に来るようにいくように言われていました。洗浄後左下の奥歯の様子が少し変なので見てもらったら、治療が必要と言われ、また次の一週間後に行き、やっと歯医者が終わりました。
また、武漢ウイルスのため歯医者も大変でした。歯医者に入るのに、靴の裏を消毒後ビニール袋で覆い、新しいマスクに交換、頭に薄いフード、顔全体を覆う透明の防御盤を付けさせられました。そして診療は午後だけで一日に3人しか見れないそうです。
⑬終わりに
これでは歯医者だけでなく、全ての店舗が潰れてしまうのではないかと心配しています。レストランも中に入って食べることができず、持ち帰るだけです。
この中国の武漢ウイルスに因る騒ぎは、特効薬が開発されるまで、多分少なくとも1年くらいは解決されないと言われています。5月14日にはメキシコに向けて1か月の旅行に行く予定でしたが、行けませんでした。自分が生きている間にこんなことが起こるとは考えられませんでした。
欧米が武漢ウイルスで騒いでいる時、全く関係なしと思っていた中南米にも、遅ればせながらやって来ました。そして3月6日にはコロンビアでも第1号患者が発生しました。いまこの「武漢ウイルス」記事の中の「②世界の武漢ウイルス禍」の下に貼り付けた「新型コロナウイルス感染症」に記載した表を見ると、世界の患者数の上位2番目にブラジル、6番目にメキシコ、7番目にペルー、8番目にチリ、13番目に我がコロンビア、そして20番目にアルゼンチンが入っています。
しかしこの表で最多の感染者を出しているのが、米国です。見ても分かるとおり、極端に増加しました。いま米国大統領選が行われています。武漢ウイルスの発生前、米国大統領トランプの当選はほぼ確実と言われていました。しかし患者数の増大で再選が少し危ぶまれています。
6月30日深夜11時頃に、中国は香港の1国2制度を否定してほぼ中国領とする「香港国家安全維持法」を策定しました。米国は7月に入って中国への圧力を強化してきました。7月6日、米軍がレーガン、ミニッツの空母2隻を南シナ海に派遣し、さらに7月19日から23日まで、そこに日本の海上自衛隊とオーストラリア国防軍が加わり3国共同訓練を実施しました。中国がフィリッピン、ベトナム、マレーシア、ブルネイ、インドネシアの海洋権益を犯そうとしていることに圧力をかけるためであります。7月20日には英国が香港との間で結んでいた「犯罪人引き渡し条約」を停止しました。そして7月24 日、米国はテキサス州ヒューストンの中国領事館を閉鎖し、それに反応して中国は四川省成都市の米領事館を閉鎖しました。
中国が、7月25日から中国南部の広東省西南部で実弾演習を行ったのに対し、7月26日、米軍は哨戒機を中国の浙江、福建省の沖で中国の領海まで76キロ付近の地点まで接近させたと報じられています。
このようにトランプ政権は中国への制裁を極端に強化してきました。このままでは近いうちに戦争が起こるのではないかと言われています。