一年以上前に空き地だった隣に家が建ちました。僕の家と隣の空き地は壁で区切られていました。そこに家を建てようとすると、この国では、その壁と接触してもう一つ壁を作ることになっています。ある日、隣の家を建てている人が来て、「お宅の壁があるので、我が家は壁を作らなくても良いですか?」と言ってきました。僕はすぐに了承しました。家の建設が終わった後もその人は移り住まず、空き家になったままでした。おそらく他人に売るために建てたのでしょう。 その内、家が売れ新しい家主が住み出しました。この人は境界の壁に沿ってガレージを作り始めました。ガレージの屋根が境界の壁より高くなったために、境界の壁もブロックで上に継ぎ足したのです。工事が終わると、我が家の側の壁は白く塗られていますが、継ぎ足した隣の屋根の側面は茶色のブロックのままでありました。このままでは見苦しいと思っていたら隣の主人が来て同じ白のペンキを塗ってやろうと言いました。塗り終わったらブロックとペンキ代を要求されました。なぜこちらが払わなければならないのか全く理解が出来ませんでしたが、外国だからと思って支払いました。
我が家から見える近所で新築された家。
隣の家の敷地は我が家より1mほど高くなっています。隣の家が建ってから、ガレージの建った部分を除いてペンキが剥げてきました。地面にしみ込んだ隣の家の雨水か何かが、元々あった我が家のブロックを侵食してきたのだろうと思いましたが、隣には何も言わず、我が家の地面から90㎝の高さまで耐火煉瓦製の化粧板を張り付けました。そして上部の白ペンキも剥げて来て汚くなっているので塗装してもらいました。写真は出来上がった隣との境界の壁です。 麻薬資金で有名なコロンビアの経済は特別なのでしょうか? 2008年のアメリカ経済の破綻により世界経済が大きな苦境を迎えたと言うのに、この国のお金であるペソはどんどん高くなっています。この7~8年でペソは円やドルに対して3倍位に値上がりました。その内またペソは安くなるだろうと思っていますが、このまま続けば日本の年金では暮らしていけなくなります。そんな経済の好調を反映してか、近所の土地もここ2~3年で3倍くらい値上がりしました。我が家のある住宅区域でも、今年になって4軒の家が建てられ、空き地になっているのは僅か5軒となりました。2枚の写真は新しく建てられた3軒の家です。
去年インターネットも見れると言うので47インチの韓国製テレビを2階の寝室用に買いましたが、テレビでインターネットを見るのは、多分権限の問題があるのか、全く使い物にならなくて使っていません。それで逆に、パソコンで見えるインターネットの日本のテレビ再生動画をテレビ画面に投影して見ていますが、どうした訳か画面が小さくなってしまい、以前に見ていて今は1階の客室に移しているシャープ製32インチ(写真左の棚の上のテレビ)の画像と余り変わりません。それで今度は、インターネット対応していない古い型のテレビで50インチを超えるさらに大きな画面のテレビを買おうと思っています。そして今寝室にある47インチのテレビを1階の客室に移すつもりです。 今まで一階の客室のテレビは画面右の高い棚の上に置かれていて、殆ど天井に接触しかけていました。ここには47インチのテレビは置けないので、画面左のもう少し低い棚を新しく作りました。今はまだ32インチのテレビを置いていますが、しばらくすると47インチのテレビと交換するつもりです。
2012年11月、1階の居間にパナソニック製のカラオケ機能の付いたオーディオセットを2万円位で買いました。また500円と2,000円で二つのマイクも買いました。この居間には36インチのテレビがあるのでの、これと接続し、客が来るとインターネットからカラオケ番組を映しみんなで歌っています。
インターネットは実に便利だと思います。スペイン語や英語のカラオケ番組がいくつもあり曲数も多いのです。もちろん日本語の方はもっと多くて僕には全く問題はありません。街にはカラオケ・ディスクも売られています。不正コピー版で一枚50~100円位です。一枚だけ試しに買いましたがまだ使っていません。欧米は武器を売って国を支えてきましたが、これは平和憲法にふさわしい日本の発明です。Karaokeは国際語になりました。
年末から正月にかけてマリアの親戚の人達が来て良く歌いました。男も女も、大人から子供まで、みんなカラオケはほぼ初めてなので下手ですがこちらの人は誰も恥ずかしがらずにどんどん歌いますから、実に楽しくなります。こちらは田舎のため家が比較的広いので、夜になってもマイクを使って歌います。こちらの子供の間では今、韓国の歌が流行っていてアルファベットで書かれた韓国語で歌っています。このように子供も喜んで歌いたがりますが、大人が乗ってくると少し邪魔なので別室へ追いやります。僕は昔は良く歌っていましたが、今は声が出にくくなったので毎回1~2曲程度しか歌わず、いつもみんなが歌う歌を聴いています。こちらの人が歌う歌は全て聞いたことがありませんが、時々僕のために有名な曲を歌ってくれます。曲名は画面に出てくるので分かるのですが、音痴であるため歌だけ聞いていたら残念ながら何を歌っているのか殆ど分かません。こちらの人は案外メキシコの歌が好きなようです。また歌詞を良く覚えていて、字幕が出なくても記憶していて歌えます。カラオケのお蔭で我が家に来る人が増えました。今後は近所の人も読んでカラオケ・パーティーでも開こうと思っています。
僕はカラオケには酒が必要なんです。コロンビアではウイスキーが人気ですが、何故かブランディーは売っていないのです。ボゴタに日本酒を比較的安く売っている店を見つけたので、家にはいつも置いています。その他ロンも10本ほどあり、葡萄酒は安いものを大量に買い込んでいます。病気になってから最近はあまり飲まなくなりましたが、アルコール類は以前にも増して大量に買い込んでいます。
ウイスキーとロンはボゴタの知り合いからほぼ半値で安く買ったものです。こちらの人は酒が強いんです。アルコールの分解酵素が多いためらしいんです。男が2~3人おれば1?のウイスキー瓶が軽く開いてしまいます。
人口700万人のボゴタにカラオケ・バーは10件くらいしかないと思います。コロンビアではカラオケはまだまだこれからですが、近い内にもっと人気が出てくるように思います。だって、あんなに下手でも気にせずどんどん歌っているのですから。人の性格から考えるとカラオケは日本人よりも南米人の方に良く合っているように思います。一番合っていないように思える日本人が発明したのは意外だったと思います。
この国では日本と違って家にいくつもの便所が付いてます。我が家にも3か所にトイレがあります。最近、近所にアパートが沢山できて、ときどき暇つぶしに見に行きますが、部屋が3室くらいの小さな所でも便所は3つは付いています。以前に知り合いの人が、トイレが7つある家に住んでいたと聞いたことがあります。小さな我が家でも3つあるのですからもう少し大きな家になると7つあるのは不思議ではないと思います。嘘ではないようです。日本と違ってこの国では金持ちと貧乏人の所得格差が凄いんです。この国でも最低賃金という物があって一月3万円位だそうです。しかし金持ちは家に使用人が居て、クルマも何台か持っています。彼等の所得は知る由もありません。
マリアが天井裏の浄水槽を見ようとして梯子から落ちて怪我をしたので、杖を買いに行きました。3月8日の金曜日でした。帰りのバスの中で白人と黒人の若い男が手に花を持っていました。彼達のガールフレンドに対するものであると思いました。この国は、男が女に尽くすことが普通なので、今日は週末の金曜日、ガールフレンドに会うのに花を持って行くとは、日本とは大きな違いだと思っていました。マリアにそう言うと、「きょうは女の日」だと言われました。しかし、日本には「女の日」なんか聞いたことがないし、あっても花束を持って行かないだろうと思いました。それで思い出しましたが、僕には一度だけ花をあげたことがあります。まだ若かった時のことですが、土曜日の午後、野球の試合が終わった後皆で風呂へ行った後飲み屋に向けて歩いていると花屋に美しい花がありました。花のことを何も知らない僕は、花なんか5~6百円だろうと思って注文しました。お金を払おうとして値段を聞いてびっくりしました。1万円だと言うのです。家の持って帰って聞くと、高いはず、蘭の花だったようです。
バスを降りて団地の敷地に入ると、空からツバメが路上に落ちて死んでいました。この地域は田舎でまだ自然が残っています。朝6時前になると夜が明けていろいろな鳥が姿を現し、様々な声で鳴き始めるくらいです。しかし家の庭で死んだ鳥を見たことはありませんでした。ましてや、アスファルトの路上で、しかもツバメの死骸が落ちていたのには少し不思議な気がしました。
コロンビアからチリ、アルゼンチンに掛けてのアンデス山脈には道路が余りありません。中でも舗装道路と言えば、大抵はパンアメリカン・ハイウェイとその周辺くらいです。パンアメリカン・ハイウェイと聞くと日本人は凄いハイウェイと思うでしょうが、大抵は片側一車線の、時々は舗装の剥がれた田舎の道です。コロンビアではアンデス山脈は三本に分かれていて、舗装道路が多い国です。それはこの国の道路が殆ど有料道路であるためだと思います。ボゴタからフサガスガに来るのにはパンアメリカン・ハイウェイの他にもう一本道路があります。この道路、一車線道路でところどころ舗装が剥がれています。こんな道路でも有料なんです。僕は日本のあちこちをバイクで走りましたが、こんなひどい道路を見たことはありませんでした。
僕が子供の頃、日本の道路にはゴミが転がっていたことを思い出します。今はゴミの収集もうるさくなって、日本に帰った時など5種類くらいの袋に分類して、一般ゴミ以外のものになると一か月ほど家の中に保管しなければならなくなりました。少し邪魔くさいが良いことだと思います。ところがコロンビアではまるで昔の日本に戻ったかのようです。道の歩道は紙くず等のゴミで埋まっています。これでは捨てても良いのではないかと思いますが、いやいやと考え直してポケットやカバンに入れます。また、日本の都会では殆ど全ての道路が舗装されていますが、こちらではまだ未舗装路が多いのです。そのためか風が吹くと砂塵が目に入り、コンタクトレンズをしているので痛みます。それで外出するときは必ずサングラスをかけるようにしています。この国で道路からゴミが消えるのには後50年はかかりそうだと言ったら、マリアは「いや、200年は掛かるだろう」と言ってました。
2013年1月9日、炊事場の蛇口から泥のような飲料水が出てきて、深さ5㎜の皿に注ぐと茶色に染まりました。また別の日に、風呂に入ろうとして浴槽に湯を張ると真っ茶色の泥水で埋まりました。7月22日にも蛇口から泥水が出て来ました。勿論入らず湯はそのまま捨てました。僕は風呂を沸かすのは6日に一回くらいと決めています。あとはシャワーです。シャワーでは水の汚れは良く見えませんから、風呂の水が7月までで2回泥水だったと言うことは、年にその6倍として年間20から30回こんな日があるんではないかと思います。風呂の場合は水の汚れが良く分かりますが、グラスに入れた水くらいでは水の汚れは良く分からないことがありますが、水が透明でないことは時々あります。勿論こんな水は飲めませんから常に浄水器を通し、その後沸騰させた水を飲んでいます。
6月23日、僕の家の近くでかき氷を売っていました。かき氷なんか、この国では初めてです。マリアもすぐに飛びついたので二人分を注文しました。かき氷器は僕が子供の頃に見た手回し式のものでした。その氷なのですが、冷蔵庫で作った物らしく、表面が滑らかでないためか、なかなか上手く削れません。それを見て、この氷、この家で作った物なら、この家に浄水器があるような気がしないので、「危険」と感じました。かき氷を食べて家に帰ってからマリアは下痢で何も食べず、一日中トイレに駆け込んでいました。僕はインドに行った時も大丈夫だったから、と安心していたのですが少し遅れて下痢が始まりました。
ずっと昔の1978年の夏、職場の仲間と三人でフィリピンの田舎に泳ぎに行きました。そして旅の途中であった人の家に泊めてもらうことになりました。その夜、ウイスキーをオンザロックで飲んだのですが、水が悪くて翌日に下痢をしたことを思い出しました。
この家に引っ越ししてきた時は家にはシャワーだけしかなく風呂がありませんでした。こちらで浴室を持っているのは豪華な家に住んでいる金持ちだけです。僕にはお金がありませんが、やはり日本人です。一階入り口の使用人室だった部屋を改造して風呂にしました。浴槽は日本の古い型のお風呂と違って西洋式の寝そべるタイプのものです。買った浴槽は泡が噴き出すマッサージ式のもので二人が入れる大きなものです。僕の住んでいる所は、田舎のせいもあってずっとプロパンガスでしたが、今年になってやっと都市ガス工事が行われました。工事に来た内の一人が、内緒で風呂釜も都市ガス用に変えてやると言うので150,000ペソ(7,500円)支払いました。こちらの風呂は温度が高くても50度以下なのですが、都市ガスに変えた途端に35度位まで温度が下がってしまいました。しかも5時頃に勤務時間が終わってから内緒で始めた仕事ですから、7時頃、ガス漏れを修繕せず「また後日」と言って帰ってしまいました。その後2~3日してもその工事人から連絡がなかったので、ボゴタに住んでいるマリアの大学の友人でガス工事をしている人に修理してもいました。彼は配管を変え、ガス漏れも修理し、湯音も少し熱いと感じる位にまで上げてくれました。この国では友達だけが頼りなのかも知れません。
技術の進歩のお蔭で、僕の子供の頃に比べると電気製品が恐ろしく安くなりました。時計もその一つです。それでついつい買ってしまいました。腕時計は安いもので200円から1,000円くらいで売っています。僕はこれらの安物を15個も買ってしまいました。家に置いておく時計もそうです。大きな壁掛け時計でも1,000円位で売っています。小さな我が家にも壁掛け時計と置時計だけでこれまた15個もあります。しかしこの国の掛け時計や置時計には問題があります。チック・タックの音を消した時計がなかなか売られていないのです。日本で買ってきた3つの置き時計は音がしません。そんな時、ボゴタの大きなスーパーで無音の掛け時計を見つけたので二つ買ってみました。僕は余り気にならないのですが、マリアが時計の音が気になって眠れないと言うので、我が寝室には日本で買った音のしない置き時計しか置いていません。今年の一月にマリアが安藤広重風の浮世絵を刺繍したので、ボゴタで額を注文しました。そこに時計も置いていて、何と、音がしないと言われたんです。それで浮世絵に付けることにしました。音がしないので快適です。それでこちらで買った音のする時計の装置をこの店で買ったもので交換することにしました。装置は170円位の安さだったのです。電気製品は嘘のような安さになったものです。
フサガスガには中国料理店が4軒あって時々行きます。特に街の中心にあって料理人が中国人である店には、この街に来てからずっと行ってました。店にはコロンビア人の女店員が二人いました。コロンビアの女の人は大概愛想が良いのですが、この店の店員はそうではありませんでした。ある日、料金を払おうとして一旦ポケットから20,000ペソ(約1,000円)を出したのですが21,500ペソと言われたので50,000ペソ札を手渡しました。少しお釣りを待っていたのですが、「あなたは何を待っているんですか?」と言いたげな顔をしています。余りのことに気が動転し文句が言えなく、そのまま店を出ました。今でもなぜお釣りを要求しなかったのか不思議でなりませんが、相手がそうしたことのプロなのかもしれません。いや、マリアに聞くとそういうことは良くあるそうです。その女、その日からしばらく店を休んでいました。そうか、辞める前だからそんな気持ちになったのか、と思っていたらしばらくしてまた店で働いています。気分が悪いので最近はなるべく別の店に行くようにしています。
いま書いた中国料理店はいかにも古い感じのするレストランですが、今度はフサガスガではもう少しだけ高級な感じがするレストランで起こったことです。マリアと二人で昼食に出かけたのです。従業員がビールを持って来てそれをプラスチック容器に入れようとしましたが、容器が破れていてこぼれ出しました。その従業員、誤りもせず、またビールの交換もしませんでした。日本では最低でも新しいビールを持ってきますし、場合に寄っては食事代も無料になるかもしれません。従業員が悪いだけではありません。この店では二人分の昼食代に2,000円も取られました。
Googleが酷い日本語の会話集をインターネットで公開しています。しゃべっているのは若い女で多分北米人なんでしょうが、日本語のようだが、僕には彼女が何を言っているのか半分以上分かりません。インターネットで公表する前に日本人のチェックを受けていないのは確実だと思います。アメリカのレベルの低さと傲慢を感じる次第です。またそれを出しているのが今や世界の大企業となったGoogleとは驚きです。
日本では公衆電話が随分なくなったようですが、こちらではフサガスガから5キロほど外れた僕の家の近くにもたくさんの公衆電話屋があります。最近は大抵はインターネット屋を兼ねています。ここで一枚500円からの電話カードが売られていましたが、最近はカードでなくお金を払うとその場で自分の携帯電話に例えば500円分の使用権が与えられるようになっています。しかしこれには当然近くにインターネット・カフェがなければなりません。それでは困ることもあるので500円のカードを買って持っていました。これなら電話料金の500円を全て使い切った場合でも問題はありません。新しい電話カードの一部分を硬貨等で削って出てきた番号を入力することで電話できます。僕は常に3枚持っています。ある日使おうとしたら電話が掛かりませんでした。何回もやってみたが駄目でした。そこでカードをよく見てみたら、使用期限が書いてあって期限切れになっていたのです。2年ほど前に日本に帰った時、テレフォンカードは使わないからと言って40~50枚ほどもらったことがあります。そこには使用期限がなかったように思うのですが、国が変わるといろいろなことが違ってくるものです。もう電話カードは買わないことにしました。
マリアから何回も言われているのですが守れないことがあります。それは人前で財布を開けてはいけないと言うことです。泥棒に襲われると言います。これは本当だと思いますがついつい忘れてしまいます。以前にコロンビアに来て20年ほど住んでいる日本人が、僕の家に来て帰る途中のバスの中で横に座った人からお金を取られたと言っていました。あの人は常に5万円位は財布に入れていると言っていたので被害は甚大だったと思います。これは貧しい人なら一か月の生活費です。危ないことはバスの中だけではありません。窓を開けていると、路上にいる人が車内に手を入れて物を盗むと言われます。この国では日本では考えられないような危険がいつも待ち受けているようなのです。僕は夕方以降は一人で外へ出たことが一度もありません。出る必要がある時は常にマリアと一緒なんです。僕には分かりませんが、彼女は危険そうな人がいると歩く道を変えたりします。安全な国で育った僕達には、このような危険察知能力が全く欠如しているようです。
2年前に日本に帰った時に100冊程本を買ってきましたが、半分以上読んでしまったので、また買っておこうと思いました。インターネットで本屋を捜しました。まず目に入ったのが電子貸本屋です。インターネットで読めるので本のスペースが不要なのです。いくつか貸本屋がありました。漫画は多いのですが読み本は非常に少なくて、僕が読みたい本は一冊もありませんでした。そこで従来の古本屋を捜しました。Amazonと言う本屋がありました。Amazonの中には沢山の古本屋が集まっています。僕は歴史の本と、主に海外旅行の本が欲しかったのです。たくさん見つかりました。本の値段が一円と書かれている物を中心に選択しました。それでも500冊くらい見つかりました。ちょっと多いので本の要約部分を読んで280冊位に絞りました。一冊1円で売っては商売にならないのでは、と思いましたがいくら読んでもそれ以外の経費が要るとは書いていません。そこで日本のAmazonに電話しました。割引のある本もありますが、基本的に一冊250円と言われました。なるほど、街の古本屋なら一冊50円や100円の本もありますので、それよりも少し高いと思いましたが、日本中の古本屋がたくさん集まっていて殆どどんな本でもあるので本当に便利です。
3月の20日頃、姉に頼んで受け取ってもらい、全部揃ったらコロンビアに郵送してもらうことにしました。本は注文して2~3日、日数のかかるものでも1週間で配達されたのですが、日本からの郵送に時間がかかりました。別に急ぐわけではないので船便で送ってもらう予定でした。船便なら、例えば30㎏を13,250円で送れます。それが飛行機を使ったエコノミー航空(SAL)便なら37,050円、国際小包だと59,800円、さらに国際スピード郵便(EMS)だと69,400円も掛かります。僕は本やバイク部品ならいつも船便で送ってきました。ところがどうしたことか、大阪の郵便局に電話したら今年の1月から南米への船便は無くなったと言われました。仕方がないのでSAL便で送りました。船便では3か月かかるところが2週間で着きました。しかし、船便が本当になくなったのか大阪に電話したりしている内にどんどん日が経って、荷物が我が家に着いたのは6月8日でした。本を買って送るのに20万円近く、それに圧力IH炊飯器、掛け布団カバー、酒瓶、醤油さし、眼鏡つり、風呂のタオル、頭髪洗い、湯飲み茶わん、ブックエンドも買ったので全部で25万円ほど払いました。コロンビアでは故障ばかりの中古バイクに120万円くらい使いましたが、それに次ぐ出金になりました。それにしても、もう船便は完全になくなったのでしょうか。ちょっとしたものを取り寄せるのにも高くなりそうです。
今年の5月に掛け布団カバーを日本から5枚取り寄せました。こちらで使っていた布団カバーは上部が閉じられていず、朝起きるとカバーが布団から外れていて、毎日また布団に閉じるのが邪魔くさかったのです。それで布団から外れるのを避けるため大きなクリップで止めていました。しかし何日かするとそのクリップも外れていました。日本から買ったカバーはダブルサイズで一辺が190㎝ですが、こちらの掛け布団はサイズが違っており、205㎝でしたので少し折り曲げる必要がありました。それで新しい掛け布団を買おうと思っていたのですが、マリアが以前に買ったものがあると言ったので見てみると少し小さめですが大体サイズが合いました。ところがこちらの掛け布団は薄いので何枚も掛ける必要があります。僕の住んでいるフサガスガは寒くないので現在は2枚の掛け布団を使っています。
新しく作られた左のテレビ台の上の32インチのテレビは47インチに取り換えられる予定
掛け布団のことを考えていると、昔、日本で和歌山の方にバイクツーリングした帰りに、羽毛布団が一万円位で売っていたので2枚買ったのを思い出しました。あれは道路で叩き売りしていたから安かったのだろうと思いましたが、一応インターネットで調べてみました。すると在るんです。日本ですから勿論5月に買った掛け布団カバーにぴったりのものがあります。コロンビアのインターネットでも探してみましたが、サイズが日本のものと違うのと、みんな厚さが薄いようです。それに品質も良く分かりませんから日本で買うことにしました。それとこちらでは売っていない蕎麦から枕も買おうと思っています。次いでですから枕カバーも6枚ほど買うつもりです。 インターネットは僕の生活を変えました。僕はほぼ毎日、インターネットで日本の録画テレビ番組を見ています。今年、日本のテレビ放送局が7局と韓国のテレビが3局入る装置を日本から買いましたが、録画の方が何時でも見れるので殆ど使っていません。また今年は、歴史やバイク旅行の古本、炊飯器や酒の燗徳利等を買い、今また、安い羽毛布団等を日本から取り寄せようとしています。インターネットがなければ、これらを日本で捜すことすら大変困難だろうと思います。世界のどこにいる人とも何時間しゃべっても無料で電話できる等、インターネットのお蔭で、今や外国にいても不自由を感じることは非常に少なくなりました。
日本製布団カバー(水色でなく桃色の方)を掛けた掛け布団。現在日本から羽毛布団を取り寄せつつある。