2016年12月にマリアの従妹の結婚式でマリアと母のLola
ここ2年ほど、マリアの母の体調が悪くなっていました。2016年には酸素ボンベで呼吸を補うようになったのです。それで我が家にも余り来なくなっていました。しかし12月17日(土)には息子のLodrigo、それに娘のConstanza、その夫のCarlos、二人のお嬢さんのAndreaとフサガスガに来てくれ、Carlos 夫妻は仕事があるので翌日首都のボゴタに帰りましたが、残りの三人は12が25日(日)まで居てくれました。 僕たちは12月30日にボゴタのLolaの家に行き、酸素ボンベでベッドに寝ているLolaに会って、新年の2日まで居ました。この時はまだ元気だったのです。僕はフサガスガに帰って来て、旅日記「三回目の帰国(2)」を皆に送りました。1月8日にマリアが再び母親を見舞に行ったのですが、僕は家に残っていました。1月14日に、また見舞に行きましたが、今度は病院に入院していました。僕は病室で彼女に会いました。こちらの病院では、患者との面会は午前11時から12時までと、午後4時から5時までの2時間で、しかも病室に入れるのは一度に一人だけになっていました。僕は4時50分くらいに入って、ほんの5分くらい会いました。この日の彼女は元気そのもので、良くしゃべり、僕はなぜ入院が必要なのかと思ったくらいでした。彼女は次の日も割合元気だったようですが、その次の日からは殆ど意識をなくしました。僕は1月14日に会っただけですが、元気な姿を見れて良かったと思っています。また1月14日には、メキシコの住んでいるマリアの弟のMiguelも見舞に来ていました。僕はMiguelがメキシコに帰る25日まで、Lolaの家で一緒に泊まっていました。 僕とマリアは光熱費やマリアの年金の支払いのために、フサガスガに帰ってきました。この国では、首都のボゴタでは自動振り込みができるように聞いていますが、僕の住んでいるフサガスガでは一々銀行に支払いに行かなければなりません。人が多い時には支払いに一時間ほど掛かることがあります。電気、ガス、水道、インターネットと電話代、マリアの年金等の支払い期日が、月の初め、中頃、月末とそれぞれ違っているので、大変です。僕は仕事がないので邪魔臭いと感じるだけですが、仕事をしている人は一体、どうしているのでしょうか? 1月28日にマリアがまたボゴタに行き、僕は2月2日に行きました。そして2月6日にマリアと帰って来て、2月7日の朝、マリアをボゴタに送り出しました。ところが昼頃、マリアから母親が死亡したとの連絡を受けたのでした。僕は、びっくりしてボゴタに飛び出しました。
葬式は、メキシコのMiguelが着くのに時間がかかるので、2月9日になりました。身内の葬式は、僕が中学3年が終わった春休みに父親が、大学に入った6月に母親が死んで以来でした。Lolaは80歳でした。僕もその内、と考えると何か寂しくなりました。
僕も年を取ってきました。69歳になりました。以前に日本の銀行に、僕が死んだ場合に僕の預金口座はどうなる電話して聞いたのですが、分からないと言われました。2001年に日本を出る前にシンガポールの銀行に口座を作っていたので、数年前にマリアと二人の口座に切り替えました。しかし日本語、中国語、それに英語しか通用しないので、彼女の英語力に不安を感じます。また、コロンビアにあるUSAの銀行に口座を開いたら、何年か前にUSAの口座に変更されました。ひとまず安心と行った所でしたが、念のため、もう一つ外国の銀行に口座を開きたいと思っていました。
2016年7月13日にボゴタの日本大使館に行った時、大使館の近くにHelm銀行と言うUSAの銀行を見つけました。男の係員から、銀行口座が開けると聞きました。しかし、19日に日本へ行くので帰国してからと思って銀行を出ました。日本から帰国後、12月12日にもう一度訪ねると、男の係員はおらず、女の係員からは外国人は口座を開けないと断られました。年が変わって、2月14日、また男の係員なら開けるかもしれないと思って、もう一度行きました。副支店長がいたので、そのことを話すと開けると言います。そのためには、年金生活をしているのなら年金受領額の書類が必要と言われました。もちろん日本語で書かれているので公的に認められた翻訳者による翻訳が必要です。2月24日に翻訳を済ませて、3月7日、必要な書類を揃え、もう一度Helm銀行に行きました。口座開設時に必要な預金額は1万円位と聞いていたのですが、マリアの生命保険をかける必要があると言われました。毎月かなりの額になります。それに僕より19歳も若いマリアの生命保険を僕が受け取る可能性は非常に低いし、またそんなお金は必要ありません。それで断りました。
マリアの弟にこの話をすると、家の近所に隣国エクアドールの銀行があると聞いたので、翌日行きました。係員はドルで預金できると言っていました。その日に手続きを済ませたかったのですが、係員がマリアの名前を間違えて登録してしまいました。それを正しく書き換えるのには、翌日までかかると言われました。その日にフサガスガの家に帰る予定でしたが、一日帰宅を伸ばしました。そして翌日、名前は変更できないし、ドルでの預金もできないと言われました。一応、銀行の預金カードは貰いましたが、家に帰ってから、すぐに解約しました。
3月12日にマリアが母親死亡に関するミサがあるので、教会へ行くと言ってボゴタへ出かけました。ついでにドルで預金できる銀行が他にないか聞いてくると言っていました。帰って来たので聞くと、コロンビアの銀行であるABC銀行が、USAとパナマに支店があって、ドルで預金できると言う良い知らせを持って帰りました。パナマならスペイン語なのでマリアには良いだろうと思って、パナマに口座を開くことにしました。また、僕はコロンビアのABC銀行の口座を持っていますので、日本から一度パナマのABC銀行に送金すると、パナマからコロンビアの送金費用は無料です。まさかコロンビアの銀行が外国にあるとは思ってもいませんでした。3月31日、ボゴタのABC銀行でパナマの銀行口座の発行をお願いしました。その後いろいろと時間が掛かり、5月30日に口座開設の審査が終り、発行できると言う通知が来ました。銀行カードが送られてきたのは、6月29日でした。口座開設までに3か月もかかりました。
日本の銀行に僕が死んだ場合は、妻に預金を渡してくれるのかと聞いたら、難しいと言われました。そこで死期が近づいたときには、日本の銀行を解約するつもりです。またシンガポールの銀行には、マリアとの共用名義になっていますが、言語が中国語、日本語、英語だけで、少し不安なのでこれも解約するつもりです。そうなるとパナマの銀行口座は役立ちます。
8月6日から27日までUSAの西部地方の13日間のバスツアーに参加する予定です。残りの9日間はロスアンゼルス空港の近くと映画で有名なハリウッドに泊まります。